熱海の夜はオヤジ会が制圧していた!?


昨日社員?旅行に行って今日帰ってきたオレである。この社員?旅行の間になぜ「?」が入っているかというと、会社で企画した社員旅行なのではなく会社の仲間同士で集まって熱海でも行って酒飲もうや、ということで集まった旅行だからである。どうもうちの会社の社員の皆さんは大変親睦の篤い連中であり、メンバーの内の一部は先週一週間みんな揃って居酒屋三昧だったというのに休みの日まで潰して飲みに行くという仲良しさんぶりなのである。言ってしまえばある種ホモソーシャルな結びつきにより形成された会合という事が出来よう。
(陽の落ちかけた熱海の町)

この日のメンバーはアラフォー・ニアフィフなドロドロギタギタのアブラ中年を中心とした野郎ばかり10数名であり、その殆どが頭頂部が空気抵抗の数ない状態になっているオッサンであった。かく言うこのオレは今のところセーフであるが、終末の予兆がひたひたと頭皮にやってきていることを少なからず感じている次第である。若い奴も来ていたがこれは頭数を揃えるために流した「○○は来るみたいだからお前も来ないか?」という偽情報を鵜呑みにした結果来てしまった面々なのであった。
(湯けむりの前で記念撮影するオレ)

さてこの日は武闘派破戒僧の異名を持ちスキンヘッド・サラリーマンとして肩で風切るばかりか頭も使って風を切っているというオレの後輩【う】と連れ立って旅館に入ったオレであるが、既に到着していたアラフォー・ニアフィフ・メンバー、通称『オヤジ会』の面々はすっかりと出来上がり、煮え煮えギンギラギンとなっていたのであった。【う】とオレも取りあえず駆け付け一杯で酒を干し、『オヤジ会』と共に露天風呂へ。
(干物に見入る【う】。スキンヘッドのままだと写真がハレーションを起こすのでフードを被るように強制した)
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露天風呂はなかなか気持ちが良かったが、全員風呂からあがって体を拭いていた時に、オレはあることに気がついた。誰一人、ドライヤーが必要無い…。利便と簡便性に特化しスピーディーさを求められる現代の企業戦士にとって、頭髪を乾燥させるなどという行為は既に前時代の遺物であり、無用の長物と化した頭髪を退化させることでビジネスのニーズに応えようとした結果なのだとこのオレは理解した。オレはこれをライフ・ハッキングの一つの方法論として提示したいのだが如何であろう。即ち志あるビジネスマンはすべからくハゲであるべしということなのである。
(間欠泉。実は裏でオヤジが栓捻ってるんじゃねえかとオレと【う】の意見はまとまった)

そしてひとっ風呂浴びてホテルのバイキングの夕飯も食い、ここからはオヤジの、オヤジによる、オヤジの為の煮え煮えタ〜イムが始まったのである。詳細は省くが鬼哭啾啾阿鼻叫喚驚天動地疾風怒濤天罰覿面半死半生悶絶躄地冷汗三斗焼肉定食であった、とここで短く述べておこう。
(干物が美味そうであった)


それにしても今回、常日頃クネクネ身をよじらせながらオネエ言葉を連発し、ガチホモであることを社内中に知らしめているグッチャンことY口に、君がガチホモであることは周知の事実であるが、今回集まったメンバーの中で一夜を共にするとしたら誰が良い?と全員で囲んで小一時間ほど優しく問い質したところ、しどろもどろに意味不明な言葉を発していたY口が困窮極まった挙句「実はボク…ホモじゃないんです」という衝撃の逆カミングアウトを告白したことが今回の社員?旅行における最大の事件であった。ってかY口、お前結局どこに行きたいんだ…?
("寛一お宮"の記念撮影パネルからねっとりした笑みを返すY口)