
- 作者: 堀道広
- 出版社/メーカー: 青林工藝舎
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: コミック
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作者堀道広は実際に漆塗り職人で、「輪島塗の修行、社寺建築の漆職人、御徒町の漆屋さんなど13年も漆関係の仕事をしていた(あとがき)」とあり、このマンガでは漆塗りの材料から製作工程、その歴史、そして世界の漆器の紹介など、一般人には馴染みの薄い漆器の世界を詳らかにした薀蓄マンガなのだ。しかーし!ただの薀蓄マンガではない。伝統工芸だの漆器だ言っているが、この絵を見ると分かるようにそのストーリーはお下劣低劣シモネタ満載、シュール&ナンセンスなお馬鹿マンガなのであった。つまりは”漆器ギャグ”という前人未到唯一無二のジャンルなのであるが、このような訳の分からないものを何の必然性も無く生み出す強引さそれ自体が、もう既にギャグなのであった。漆モビルスーツとかさ。しみじみと馬鹿である(絶賛)。