- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/04/22
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ただ、やはり凡百の監督と違うのは、その映像がきちんと作られている、という事なんだね。嘗めるようなカメラワークや、濡れたような色彩感覚、魅力的に撮影された俳優たち。シャマラン作品って、ストーリーや結末がどうのこうの言われることしかないけれど、映像の説得力、見せ方は実によく出来ていると思う。むしろ、このよく出来た映像があるからこそ、シンプルというよりもともすれば単純でしかない物語を最後まで見せるんだろうね。これは、瑣末な情報や脇道を沢山挟み込む事によってリアリティを生み出そうという技法とはまた別なんだね。見えているもの、見せなければならない物をしっかり見せる。逆に余計な物を見せない。これは、シンプルな結末へともっていくためのシンプルな映画の構成なのかもしれない。
ああ、映画そのもののことは何も書いてないけど、まあ、いつも通りだよ。乗れる人は乗れるし、乗れない人は乗れない。でも作りはいつも通り丁寧だ。オレは好きだな。2回観る気はしないけど。