寝違えたのか首が痛い。かなり痛い。そもそも《寝違える》ってなんだ。《寝間違える》って事なのか。《寝違え》について調べると、どうも原因が判ってないらしい。おお原因不明の奇病だったのか《寝違え》よ!《寝違え》だからなんか簡単に思ってしまうようだが、これの名前が《急性マダカスガル型筋繊維硬直症候群》だったらどうする。で、医者に行っても「原因不明なんです…」とうつむいた顔で言われたらどうする。なんか余命幾ばくもないような気がしてくるじゃないか。だって《急性マダカスガル型筋繊維硬直症候群》だよ。《ボルネオ型》と比べてはるかに悪性なんだよ。可哀想過ぎるよオレ。だから皆哀れむように。
冗談はさておき、あまり痛いので首・肩が動かない。首・肩が動かない状態で歩いたり何か行動をすると、傍から見るとそれはあたかもフランケンシュタインの動きのようでもある。かなり古いがマイコー・ジャクソンのPV《スリラー》のゾンビの動きと言ってもいい。もうちょっとマニアックに表現するなら1922年作のサイレント映画「ノスフェラトウ」のマックス・シュレック演じる吸血鬼のドイツ表現主義的動きということもできる。…要するに今オレの動きはかなりモンスター的なんである。
ところで、ひょっとしてこれを読んでる一部の方の中に「フモさん、単なる四十肩なんじゃ…」と思われた方もいるかもしれないが、それは心外であり、断じてそのような不名誉な名称の症状ではないのである。