現実感

前回は何処までだっけ。(自分でも忘れている)ああ、函館駅に着いてラーメン食ってたのか。つまんねー奴だなあ、オレ。
で、なんですけど。そもそもこの度の旅の趣旨は「お葬式」なのであって、こんな浮かれた調子で文章なんか書いてていいのであろうか、とか思うんですが、なにしろ会社休んで飛行機飛び乗る、って段取りを組んだ段階で既に現実感を喪失しちゃってるんですよ。もう非現実の世界に入ってるんですよ。昨日の今日、自分が北海道にいるなんて想像すらしなかったもの。これから待っているであろう事も、お葬式にしろ親戚達に会うことにしろ、自分の生まれた土地に30年ぶりぐらいで足を踏み入れることも、なにもかもへらへら生きてた現実からすっぱり切れてる未体験ゾーンなわけなんです。よく、不祥事を起こした会社の責任者が、記者会見のときウヘヘ、と笑っちゃったりして、善良で朴訥で勤勉実直でセックスは月一回正上位のみっていう小市民の皆さんから「けしからん」とか「不謹慎だ」とか「通報してやる」とかお叱りの言葉を受けるじゃないですか。でもオレあのウヘヘッって判るんですよ。あれ、連中は、現実感を喪失しちゃってるんですよ。