明日開催!インド映画祭IFFJ2017上映作品はこんな監督が撮っている!

日本最大のインド映画まつり【インディアン・シネマ・ウィーク・ジャパン/IFFJ2017】が東京ではいよいよ明日から開催となります。オープニング・イベントは19:20から。先着10名様にはナンが配られます(ウソ)。またサリーとターバン着用の方は30円割引です(大ウソ)

オープニング・イベントといえば、一つ忘れていました。そう、【インド映画祭IFFJ上映作品はこんな監督が撮っている!】です!これがなければIFFJは始まらないという一大イベント(違う)!この記事です!オレが勝手に一人で書いてます!ニーズがあるのか無いのか全く分からない、むしろ無いんじゃないかと思いますが、日本に数人存在するという【こんな監督】ファンの為にこのオレが一肌脱ぎます!(↓前回の【こんな監督】記事)

【こんな監督】はIFFJ公開作インド映画監督を「オヤジ度」「油ギッシュ度」「侘び寂び度」の3段階で評価し、「いかにオヤジとして熟成されているか」を測ろうという試みです。ええ、監督の技量とか作品内容とは一切関係ありません。まさに言いがかりとしかいいようのない無駄極まりない企画なんですな!

今回の【こんな監督】、IFFJ公開作品が16作と多いうえ、7人の監督によるアンソロジーなんてェ作品まであるもんですから、10人に限定させていただくことにしました(おまけ1がありますので実質11人)。要するに手抜きです。でもきっとみんな許してくれると思います。では行ってみよう!

 ■『心~君がくれた歌~』監督:カラン・ジョーハルf:id:globalhead:20171001110134j:plain

カラン・ジョーハル(Karan Johar)1972年5月25日ムンバイ生まれ (45歳)
主な監督作:Kuch Kuch Hota Hai(1998) Kabhi Khushi Kabhie Gham(2001)My Name Is Khan(2010)
【オヤジ評価】オレ実はずっと前から思ってたんですが、カラン・ジョーハル監督ってメチャクチャエロオヤジの臭いがしません?このトロンとした目つきとぽっちゃりした口元、そして下膨れ気味の頬、これは常に現実の向こうに甘やかな快楽の世界を見据えている、筋金入りのエロオヤジの顔付きなんじゃないかとオレは思ってるんですけどね。以前『ボンベイ・ベルベット』に俳優として出演していた時も、目の前にいるのが男であろうが女であろうがその場で裸にひん剥いて自らの暴れん坊将軍を縦横無尽に活用しそうな超絶的な漁色家の波動をグリングリン発していたように思えてならなかったんですよ。しかしオレはここでジョーハル監督を度を越した好色ジジイとあげつらいたいわけではないのですよ。究極的な快楽を知る者こそがまた、究極的に快楽的な作品を撮れるのではないか。ジョーハル監督の輝かしいフィルモグラフィの、観ることそれ自体が快楽であるそれぞれの作品は、彼の透徹したスケベさという、生の根幹にかかわるパワーがあったればこそ作ることが出来たのではないかと思っているのですけどね(メッチャフォローしてるやんオレ)。
オヤジ度 ★★★★
油ギッシュ度 ★★★★
侘び寂び度 ★★★★

 ■『フライング・パンジャーブ』監督:アビシェーク・チョーベーf:id:globalhead:20171001110500j:plain

アビシェーク・チョーベー(Abhishek Chaubey)1977年3月30日ファイザーバード生まれ(40歳)
主な監督作:『Ishqiya』(2010)『Dedh Ishqiya』(2014)
【オヤジ評価】あれ?庵野監督、インドでなにやってんっすか?さては『シン・ゴジラ』の続編でインドを舞台にしたゴジラ対ダーサ/リグ・ヴェーダの大決闘』とか撮ってるんっすか?今度はデリーが火の海になる番ですかね。それとも劇場版ヱヴァ完結編のネタ探しにインド来て、「次は死海文書じゃなくてブラーフマナ文献で行ってみようか」とか「ヱヴァはヴィシュヌのアヴァターラだったという設定はどうだろう」考えてるんっすか?どっち撮るにせよ当然映画は歌と踊り満載で尺は3時間半ぐらいですよね?……などと言ってしまいたくなるほど庵野秀明監督にそっくりなアビシェーク・チョーベー監督でありました!
オヤジ度 ★★★
油ギッシュ度 ★★★
侘び寂び度 ★★★

■『ディシューム~J&K~』監督:ローヒト・ダワンf:id:globalhead:20171001110521j:plain

ローヒト・ダワン(Rohit Dhawan)
主な監督作:『Desi Boyz』(2011)
【オヤジ評価】年齢不詳のローヒト・ダワン監督ですが、なんだか人を信じて無さそうな目つきをしているといいますか、ぶっちゃけ山本一郎がちょっと入ってるような気がしてなりません。しかしこういう顔の人に限って家庭思いで子煩悩だったりしますので人を見かけだけで判断してはいけません(お前が言うな)。そんなことよりこのローヒト・ダワン監督、なんとあのヴァルン・ダワンのお兄様なんですよ!?
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いやーどうしたらこうなっちゃうんでしょうね……。とはいえお父様がデヴィッド・ダワン監督なのでまあ、ありかな、ということもできますが。

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オヤジ度 ★★★★★
油ギッシュ度 ★★★★★
侘び寂び度 ★

■『ハッピーただいま逃走中』監督:ムダッサル・アズィーズf:id:globalhead:20171001110551j:plain

ムダッサル・アズィーズ(Mudassar Aziz)
主な監督作:『Dulha Mil Gaya』(2010)
【オヤジ評価】ああ……なんだか遠い目をしていますね……この世の虚しさを知ってしまったような、あるいはドラクエを今まさにクリアしたかのような、涅槃の彼方を見つめているムダッサル・アズィーズ監督です。オヤジ的に言うなら「悟りの境地のオヤジ」というのもアリかもしれません。ということもあり今回の【オヤジ評価】における「侘び寂び度」は全監督中最高の星5とさせていただきます。だからなんだ、と言われてもオレもだからなんなんだろうと頭を抱えてしまいますが。しかしこんなオヤジと遊ぼうとすると、いつも「うん……」「ああ……」と魂の抜けたようなカラ返事しか返ってきそうにないのでインド監督狙い女子(そんなヤツいんのか)は他の監督を狙ったほうがよさそうです。
オヤジ度 ★★★★★
油ギッシュ度 ★
侘び寂び度 ★★★★★

 ■『バドリナートの花嫁』監督:シャシャンク・カイタンf:id:globalhead:20171001110439j:plain

シャシャンク・カイタン(Shashank Khaitan)
主な監督作:『Badrinath Ki Dulhania』(2017)
【オヤジ評価】ああ……なんか弱いですね。どこか内向的で陰のある、危うい感じのするオヤジですね。なにか心に悩みを抱えているんでしょうか。星占いが3日続けて最低ランクだったんでしょうか。家を出掛けに新調した靴で牛の糞を踏んでしまったんでしょうか。朝食べたドーサがモタレてるんでしょうか。それとも新刊だと思ってコミックをダブって買ってしまったんでしょうか。よく分からないですが見るからに繊細そうなシャシャンク・カイタン監督はオヤジとしてはまだまだひよっこ、これから様々な経験を積んでいつの日か栄えあるズルムケオヤジとして羽ばたいてほしいと切に願います。
オヤジ度 ★
油ギッシュ度 ★
侘び寂び度 ★

■『アキラ』監督:A・R・ムルガダースf:id:globalhead:20171001110605j:plain

A・R・ムルガダース(A.R.Murugadoss)1974年9月25日カラクリチ生まれ(43歳)
主な監督作:『Ghajini』(2008)『Holiday: A Soldier Is Never Off Duty』(2014)『Kaththi』(2014)
【オヤジ評価】おおっと!これは存在自体がブラックペッパーみたいな小粒だがピリッと辛そうなオヤジですね!というかスターウォーズ』にこんなエイリアン出て来なかったっけ?(あまりに失礼過ぎたのでインドに向かって土下座してさらに五体投地しておきます)とはいえムルガダース監督、頭の回転が非常に速そうです。きっと喋り方も早口なんでしょう。手先なんかも器用な感じがします。きっと家には折り紙で作ったガネーシャ像やシヴァ像がたくさん並べられていたりするのではないでしょうか。でも掃除が大変なので嫁は嫌がってるんじゃないかな、と勝手に想像しています。
オヤジ度 ★★★★★
油ギッシュ度 ★★★★★
侘び寂び度 ★


■『ラマン・ラーガヴ 2.0 ~神と悪魔~』監督:アヌラーグ・カシュヤプf:id:globalhead:20171001110624j:plain

アヌラーグ・カシュヤプ(Anurag Kashyap)1972年9月10日ゴラクプール生まれ(45歳)
主な監督作:『Black Friday』 (2007)、『Dev.D』 (2009)、『Gangs of Wasseypur』 (2012)、『Ugly』 (2014)、『Raman Raghav 2.0』 (2016)
【オヤジ評価】出たーーーッ!!!濃いよ!あんた濃すぎるよ!前回の【こんな監督】記事において「ミスター・オヤジ、オヤジ・オブ・ザ・イヤー、キング・オブ・オヤジ」の名をほしいままにしたアヌラーグ・カシュヤプ監督のあまりにもヤヴァい写真の登場です!もう「いったい何があった!?」と思わざるを得ません!こんなオヤジに誰が勝てるというのでしょう(いやいない)!?というかこの写真、今回IFFJ2017で公開される『Akira』の中の一コマなんですが、そうです、なんとカシュヤプ監督、俳優としてこの映画に出演しているんですよ!もう『Akira』の主演はソーナクシーじゃなくてカシュヤプでいいです!こうなったらもうIFFJで『アキラ』を観るしかありません!こんなカシュヤプ監督には「インドのハナ肇」の称号を改めて与えたいと思います!

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オヤジ度 ★★★★★
油ギッシュ度 ★★★★★
侘び寂び度 ★

■『ベーフィクレー~大胆不敵な二人~』監督:アーディティヤ・チョープラーf:id:globalhead:20171001111138j:plain

アーディティヤ・チョープラー(Aditya Chopra) 1971年5月21日ムンバイ生まれ (46歳)
主な監督作:『Dilwale Dulhania Le Jayenge』(1995)『Mohabbatein』(2000)『Rab Ne Bana Di Jodi』(2008)
【オヤジ評価】『DDLJ』で知られるアーディティヤ・チョープラー監督ですが、あんだけロマンチックな映画撮りながら本人はこんな方だったんですね~。なんといっても目が座っている。この目の座り方は小池百合子東京都知事に負けていませんねもしもアーディティヤ・チョープラー監督がプロレスラーだったら、ねちっこくチョーク攻撃に持ち込み相手に蛇の如く絡み付いてじわじわと苦しめるファイトスタイルだと思われますね。もちろん得意技はインド人プロレスラー、タイガー・ジェット・シンと同じコブラクローでしょう。かつて『DDLJ』撮影のとき演技プランでシャー・ルク・カーンと対立したチョープラー監督は、このコブラクローでシャールクを落とした、という伝説が残っています(残ってない残ってない)
オヤジ度 ★★★★★
油ギッシュ度 ★★★★★
侘び寂び度 ★

■『M.S.ドーニー ~語られざる物語~』監督:ニーラジ・パーンデーf:id:globalhead:20171001111201j:plain

ニーラジ・パーンデー(Neeraj Pandey)1973年12月17日コルカタ生まれ (43歳)
主な監督作:『A Wednesday!』(2008)『Special 26』(2013)『Baby』(2015)
【オヤジ評価】無精髭、虚ろな目、緩んだ口元、胸ボタンを開けたピンクのシャツ、そこにぶらさげたサングラス、このニーラジ・パーンデー監督の写真からは平日からゴルフコースを回る金持ったオヤジの臭いがプンプンと漂っています。ええ、単なる根拠のない決めつけです。ただし金には五月蠅そうな気がします。写真では右手をかざしてなにか語っているように見えますが、これは自身の映画哲学を語っているというよりも、土地転がししまくってどんだけアブク銭を稼ぐことが出来たかを熱弁するオヤジのように見えてしまいます。ええ、もちろん単なる根拠のない決めつけです
オヤジ度 ★★★★
油ギッシュ度 ★★★
侘び寂び度 ★

■『スルターン』監督:アリー・アッバース・ザファルf:id:globalhead:20171001110121j:plain

アリー・アッバース・ザファル(Ali Abbas Zafar)1980年5月18日デヘラードゥーン生まれ (37歳)
主な監督作:『Mere Brother Ki Dulhan』(2011)『Gunday』(2014)
【オヤジ評価】2016年のボリウッドを席巻した名作中の名作『スルターン』を撮ったアリー・アッバース・ザファル監督の見た目は、……あれ、なんだか普通、というかいい人、というかむしろ爽やか、といってもいいほどの男性じゃないですか。くどくてしくこくて一癖も二癖もありそうなばかりか「実はマジヤバくないか」と思わせる【こんな監督】メンバーの中で唯一心を許せそうな安心感を与えてくれるアリー・アッバース・ザファル監督ですね。インドで道に迷ったときローヒト・ダワン監督やアーディティヤ・チョープラー監督みたいな顔したオヤジに道聞きたいとは思えませんし、カラン・ジョーハル監督みたいなオヤジに聞いたらいつの間にかお尻触られてそうだしアヌラーグ・カシュヤプ監督に至ってはすぐさま簀巻きにして人買いに売り飛ばそうとしますよ。でもアリー・アッバース・ザファル監督なら気兼ねなく聞けると思いますね。ああ、やっと安心できるインドのオヤジに出会った……。
オヤジ度 ★★
油ギッシュ度 ★★★
侘び寂び度 ★★

■(おまけ)『サルカール3』監督:ラーム・ゴーパル・ヴァルマーf:id:globalhead:20171001111212j:plain

ラーム・ゴーパル・ヴァルマー(Ram Gopal Varma)1962年4月7日ハイデラバード生まれ(55歳)
主な監督作:『Shiva』(1990)『Rangeela』(1995)『Daud』(1997)『Darling』(2007)
【オヤジ評価】【二郎インスパイア系インド映画監督】ことラーム・ゴーパル・ヴァルマー監督は以前拙ブログ『サルカール3』レヴューで紹介しましたが、このラーム監督の「とても悪そうな顔の写真」を入手しましたのでここで改めて紹介したいと思います!いやあ、メッチャ凶悪な顔してますね!やっぱ黒社会の映画を撮る人は自らも黒社会っぽくなってしまう、とそういうことなのでしょうか!?
オヤジ度 ★★★★★
油ギッシュ度 ★★★★★
侘び寂び度 ★★★ 

■最後に

というわけで【こんな監督】特集を終わらせていただきまが、……えーっと……。

監督の皆さん、失礼極まりない文章を書いてしまって誠に申し訳ありませんでした!!これからも応援させていただきますので素晴らしい映画を撮り続けてください!