グヂャドロモンスター撃ち殺しゲーの元祖『DOOM』をやってる(それともう1本)

DOOM (XboxOne)(PS4)(PC)


1993年に発売されたPCゲーム『DOOM』といえばFPSジャンルの草分けともいえるタイトルの一つである。オレ自身はWindows95時代に『DOOM2』(1994)を初めてプレイし、その後遡って1作目『DOOM』を、さらに『DOOM3』(2004)をとプレイしていったクチだ。またその『DOOM3』をHD化したコンソール版『DOOM3 BFG EDITION』というのも発売されている。
その内容はといえば人類が築いた火星基地に謎のモンスターが大量発生し、唯一人生き残った海兵隊員のプレイヤーは地獄と化したその中でありとあらゆる武器を使い、モンスターらと血塗れの攻防戦を展開してゆく、といったSFホラー・ジャンルの作品となる。1、2作目こそグラフィックはPCゲーム黎明期のシンプル極まりないものだったが、アクションの軽快さと爽快感、FPSならではの高い没入感は当時としては画期的なものがあった。
その『DOOM』シリーズの新作となるのがナンバリングをキャンセルし原点回帰を目指した『DOOM』というわけでだ。火星基地に発生した謎のモンスターといった設定、わらわらと現れるモンスターを延々と倒し続けるというゲーム内容、軽快さとスピード感を重視したプレイスタイルを踏襲しつつ、それを最新の精緻なグラフィックとより過激になったバイオレンス描写で描いてゆく、というのが今作となる。いうなれば1、2作目の爽快さに3作目のゴア描写満載のSFゴシック・テイストを加味したものといえるかもしれない。
刷新されたのはグラフィックだけではなく、細かなゲーム・スタイルの変更もなされている。その最も顕著な例が「グローリーキル」という新要素だろう。一定のダメージを受けたモンスターは点滅表示され、そこで近接攻撃を仕掛けるとモンスターを素手で引き裂き血塗れの肉塊に変えるというアクションシーンが挿入されるのだ。この「グローリーキル」の発動によりアイテムも入手できるので、プレイスタイルはおのずと銃撃→グローリーキルの連続となる。
それだけではなく、今作ではアイテムやポイントの使用によりアーマーや武器の強化、マップの範囲拡大やアイテム表示などといったスキルアップ概念があり、主人公をどんどん強化させていって凶悪なモンスターと戦う力をつけさせてゆくのが可能となるのだ。なにしろモンスターたちの正体は異次元世界からやってきたデーモンであり、これと対峙するためには主人公も強力な力を手に入れねばならないのだ。
赤茶けた死の惑星・火星の光景、崩壊し廃墟と化した火星基地の内部、そこに横たわる夥しい血塗れ死体、グロテスク極まりないモンスターどもの咆哮、銃撃と爆破、血と臓物の殺戮の宴、どこをとっても陰惨極まりないビジュアルも今作の大きな魅力となる。最近ではリアル系シューター人気が高いが、この『DOOM』のように異世界が舞台のグヂャドロモンスター撃ち殺しゲームもまだまだ十分に新鮮だ。さあみんなで不細工な化け物どもをぶち殺しまくろうぜ!

■HOMEFRONT the Revolution (XboxOne)(PS4)


2011年に発売されたFPSゲームHOMEFRONT』は北朝鮮アメリカ合衆国を制圧した近未来を舞台とした物語で、主人公はレジスタンスの一人となって北朝鮮軍を打ち負かすために戦いに赴く、という非常にユニークな設定の作品だった。オレもなかなか楽しんだクチだったので、今回発売されたリニューアル版『HOMEFRONT the Revolution』も楽しみにして購入したのだが、これがなんだかイマイチで……。
前作では一本道だったストーリー展開が、今作では今流行のオープンワールド風な作りになっており、プレイヤーはマップのどの拠点で戦闘開始してもいい。まあそんな部分が新しいといえば新しいのだが、今作『HOMEFRONT the Revolution』、なんだかもういやらしいぐらい敵が固くて攻撃力が高く、戦闘を始めるやあっという間に包囲されて殲滅させられてしまうのだ。おまけにライフはアイテム制の上、リトライはマップの最初からという古臭い仕様で、ロストしてやり直す気力がどんどん殺がれてゆく。
まあオレの腕のヌルさのせいなんだろうなあ、と思っていたら、レビューを読んでみるとどの購入者も同様の感想を持ったらしく、おまけにバグも相当のものらしいので、どうもこれはク○ゲー認定確定ゲームなのらしい。あちゃー。世界観はメッチャいいのになあ。どうやら今回オレ、人柱になったらしい…。