オカマちゃん映画『アイム・ソー・エキサイテッド!』にオレはノット・エキサイテッドだった!

アイム・ソー・エキサイテッド! (監督:ペドロ・アルモドバル 2013年スペイン映画)

  • 『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』『ボルベール〈帰郷〉』で知られるスペインの映画監督、ペドロ・アルモドバルによるコメディ映画です…といってもこの監督の作品はこれが初めてだったんですが。
  • 舞台はマドリッドからメキシコ・シティへ飛ぶ旅客機の中。実はこの旅客機、着陸装置の故障が発覚し、メキシコへは向かわず、緊急着陸できる空港を探してスペイン上空をぐるぐる旋回していたんです。
  • 乗客を不安にさせてはいけない!と発奮したのが3人のオカマちゃんのキャビン・アテンダント。彼らはあの手この手で乗客たちを和ませようとしますが、どれもこれも裏目に出るばかり。
  • しかもこの旅客機の乗客たち、スピリチャル系の妙な女や、心を病んだ恋人を地上に残した元人気俳優、モンスター・クレーマーのSM女王と、メキシコの怪しい警備アドバイザー、不祥事を働いた銀行頭取、アブナイ薬を隠し持つ新婚カップルなど、クセのある連中だらけ。
  • さて、彼らの運命は!?…という作品なんですが、ぶっちゃけちょっと楽しめませんでした。
  • なんかこう、オカマちゃんネタは出オチしまくっていてすぐに胸焼けおこしちゃうし、巻き起こるエピソードはどれも唐突過ぎて、観ていてポカーンとしてしまう。
  • それと、下ネタが相当多いんですが、下ネタの大好きなオレですら、この映画での下ネタは生々しすぎて引いてしまったぐらい…。
  • そもそも、後半の展開が、戸惑っちゃうぐらいキワドイ。お笑い観に来たつもりなのにポルノ観せられちゃった、みたいな、「そっち行っちゃうのかよ!?」という感じなんですよ。
  • 最初からキワドイならキワドイと言ってくれないと心の準備が…。
  • ただこういった性にあっけらかんとした雰囲気はスペイン映画だからなのかなあ。もうちょっと勉強してきますッ!
  • ただし出演する女性がどれも美人でびっくりさせられましたね。情熱の国スペインの情熱的な美女!って感じでしょうか。
  • ところで冒頭にちょびっとだけアントニオ・バンデラスペネロペ・クルスカメオ出演していてここはびっくりさせられました。
  • というわけで、オレ的にはノット・エキサイテッドだった『アイム・ソー・エキサイテッド!』でした!
  • 『アイム・ソー・エキサイテッド!』オフィシャルサイト