『オレ的SF映画ベストテン!』…の勿体ぶった前フリ。

ワッシュさんの《SF映画ベストテン》に参加するのだが。
…ああ難しい…。
「難しく考えずに」が基本なのだろうが、ことSFに関しては、難しいのである。なにしろ一応これでもSF者の末端、幼少の頃からSFの洗礼を受け、SFと共に生きSFと共に育ち、SFにグレてSFと決別しつつ、SF恋しさに再びSFの元に戻ってきた、という数奇なSF人生を生きてきたSF者としては、SFを、そしてSF映画を語る、というのは、それ即ち自らの人生を語る、ということだからである。SF、それは、オレにとって腐れ縁の女であり、幾ら憎もうと赤の他人になることなどできない呪われた血縁関係のようなものだからなのである。…え?能書きウザイって?うううスイマセン、もうちょっと自分語りさせてくださいスイマセンスイマセン。
さて《SF映画ベストテン》を難しくしているのがいわゆる《金字塔》の存在である。いうなれば「これ抜きにしてSF映画は語れない」という作品である。『2001年宇宙の旅』、『猿の惑星』、『スター・ウォーズ』、『ブレードランナー』、『エイリアン』、『惑星ソラリス』これらの映画は"SF"という括りを外しても既に映画史に残るであろう名作傑作だ。ほらもうこれで6本でしょ?
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で、あと4本をどうしよう?とかなるとオレの場合は『遊星からの物体X』『マッドマックス2』『宇宙戦争』『トゥモロー・ワールド』あたりを入れておけば、王道のベストテンである。
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という訳でちょちょいのちょいですぐ決まるのだ。

暫定的王道オレ的SF映画ベストテン
1位:2001年宇宙の旅
2位:猿の惑星
3位:スター・ウォーズ
4位:ブレードランナー
5位:エイリアン
6位:惑星ソラリス
7位:遊星からの物体X
8位:マッドマックス2
9位:宇宙戦争
10位:トゥモロー・ワールド

しかし、これではあまりにも当たり前すぎてつまらないではないか。なんの意外性もないではないか。順序は違っていても似通ったSFベストテンなぞネットのどこにでもころがっていそうではないか。
それに選は外れるが、『未来世紀ブラジル』とか『攻殻機動隊』とか『12モンキーズ』とか『マックィーン絶対の危機(人喰いアメーバの恐怖)』とかも非常に外すのが惜しい作品なのである。
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軽い気持ちで観られて楽しいSF映画だってあるのだ。『ギャラクシー★クエスト』とか『銀河ヒッチハイクガイド』とか、キアヌ・リーブスの出てた『ビルとテッドの大冒険』『ビルとテッドの地獄旅行』だって立派にSFじゃないか、と思うのだ。こういう作品は大作並べちゃうと入れ難くなっちゃうんだけど、いい作品なんだよなあ。
ギャラクシー★クエスト [DVD] 銀河ヒッチハイク・ガイド [Blu-ray] ビルとテッドの大冒険 [DVD] ビルとテッドの地獄旅行 [DVD]
アイアン・スカイ』『第9地区』『スターシップ・トゥルーパーズ』はどれも非常に優れたSF映画作品で自分も大好きなんですが、アレゴリーが強すぎるという部分であえて選から外した。
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ターミネーター2』や『マトリックス』も好きなんですが、あれはSFというよりアクション映画として面白いんだよなあ。
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アバター』もとても好きなSF映画なんですよ。でも、これはIMAXで観ることのできる最高の3D映画、ということなんですよね。
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もっとこう、例えば「モンスターSFベストテン」とか「宇宙SFベストテン」とか「近未来SFベストテン」とか「核戦争SFベストテン」絞ってもらえれば厳選もできるかもしれないのだが、SFの海は広大過ぎて、目的地が定まらないまま彷徨うばかりのオレなのだ…。ああどうしよう…そんなことを考えていたら、〆切がどんどん迫ってくるのである。一時は棄権まで考えたぐらいである。だがしかし、SF者(の末端)として生れた以上、やらねばならない。やり遂げなければならないのだ。
というわけで、なんとか10作選びました。
発表は明日で!(ひっぱるのかよ)