■ヘンゼル&グレーテル (監督:トミー・ウィルコラ 2013年アメリカ/ドイツ映画)
親に捨てられお菓子の家で魔女に拉致監禁されたあのヘンゼル&グレーテルが、賞金稼ぎの魔女ハンターになって帰ってきた!?というアクション・ホラー映画です。
しかしハリウッドもネタ切れなのかなんだか最近お伽噺系の映画が多いですね。白雪姫だけでも『スノー・ホワイト』と『白雪姫と鏡の女王』で映画化されてますし、『赤ずきん』の映画化もありましたし、『ジャックと天空の巨人』みたいな今更誰得?な映画もありましたね。これらは御伽噺の持つダークサイドの部分をクローズアップさせたり、単純にファンタジー・アクションとして製作されているようなんですが、この『ヘングレ』はといいますとバイオレンス・アクション映画なんですね!
なにしろお話が魔女ハンター、御伽噺というよりは映画『ヴァン・ヘルシング』(これ意外と嫌いじゃないんです)に近いモンスターVS人間の戦いが描かれているんですよ。ユーモラスな掛け合いなんかもあるにせよ、基本ヘングレvs魔女のバイオレンス対決です。しかしそれだけではなくヘングレの出生の秘密が絡んできて物語を膨らませているんですね。さらにこの映画、監督がトミー・ウィルコラ、あのハラワタぶちまけ系ゾンビ映画『処刑山』の監督なんですよ。このヘングレでも若干ではありますがハラワタ!切り株!肉体破損!といったヤンチャ振りを見せてその手のものが好きなファン(オレ)の目を楽しませてくれちゃったりしています。
ただしバイオレンスとグロを主軸としているので、これまで映画化されてきたようなお伽噺/ファンタジー系の映画と比べると、ファンタスティックな美術が楽しめる、ということはありません。それよりもヘングレの使う変な武器がスチーム・パンク風味で楽しかったりします。ヘンゼルを演じたジェレミー・レナーは旬なだけあって魅力的だったし、グレーテルを演じたイギリス女優ジェマ・アータートンは奥ゆかしい美しさでこれもなかなか魅力的でありましたよ。ただお話自体はそのまんまといっちゃあそのまんまの展開なので、スカッと観てスカッ忘れちゃうようなレベルの作品であることは否めないでしょう。
さてこの『ヘンゼル&グレーテル』、日本ではDVDスルー作品になっちゃってるんですよ。海外じゃヒットしたようなんですが、なにしろグロ入ってるんで、その辺で年齢規制入っちゃうから観客動員見込めないだろ、とでも判断したのでしょうかな。でもハラワタも切り株も見慣れているような穢れきったオッサンであるオレとしては逆に大人しいほうだと思いましたけどねェ。
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