[MUSIC]40年間のベスト・アルバム

ミュージック・マガジンが創刊40周年を迎えたから40年間のベストテンを作っていた方がいたので便乗してこのオレも「オレの40年間のベスト・アルバム」を作ってみました。ちなみにオレはミュージック・マガジン派じゃなくてロッキングオン派だったけどな。

DAVID BOWIE / STATI0N TO STATION

STATION TO STATION

STATION TO STATION

DAVID BOWIEは『Rise & Fall of Ziggy Stardust & Spiders From Mars』が一番有名だけれど、オレはこのアルバムのほうが思い入れがあるな。

BRIAN ENO / ANOTHER GREEN WORLD

アナザー・グリーン・ワールド(紙ジャケット仕様)

アナザー・グリーン・ワールド(紙ジャケット仕様)

BRIAN ENOのこのアルバムを聴いてオレは「音楽には色彩がある」ということを初めて体験した。アルバム『Before & After Science (Mlps)』もいい。

ROXY MUSIC / STRANDED

Stranded

Stranded

Flesh & Blood』も好きだしライブ・アルバムの『Viva Roxy Music (Mlps)』のB面も好きなんだけれど、トータル・アルバムとして聴くなら名曲「Song for Europe」と「Mother of Pearl」の入っているこのアルバムかな。実は『Avalon (Hybr)』ってそんなに好きでもなかったりする。

JOY DIVISION / CLOSER

Closer

Closer

このアルバムでオレの10代と20代は暗黒面に堕ちてしまいました…。当時のオレの人格はこのアルバムで出来上がったようなものかと。ベスト・アルバムの『Heart & Soul』は今でも壮絶にやさぐれたいときにこっそり聴いております。

THE SMITHS / QUEEN IS DEAD

The Queen is Dead

The Queen is Dead

これも全身ズルムケ状態にされたアルバムだったなあ。あんまりキツ過ぎて暫くロック・ミュージックそのものが辛くて聴けなくなってしまった。

NEW ORDER / SUBSTANCE

Substance

Substance

NEW ORDER初期のベスト。『Retro』等、後期の音も含めた良質なベストも出ているけれども、アナログ盤がCDへと移り変わっていた時期、初めてCDというものを買ったのがこのアルバムってことで思い入れがあるんです。

PET SHOP BOYS / INTROSPECTIVE

Introspective

Introspective

ダンス・ミュージックの体裁を借りながらPSBの音もどこかロック・ミュージックの持つヘヴィな内省を抱えていたように思う。どこまでもメランコリックな音はあたかも病床で聞く雨音の響きのようだった。しかしこのアルバムのラスト、「It's alright」は雲間から差す日差しのように希望に満ちていたのだ。

RADIOHEAD / THE BENDS

The Bends

The Bends

RADIOHEADはどのアルバムも完成度が高いが、エレクトロニカ寄りになる前の、ギター・バンドらしい音を出していたこの2ndが一番好きだ。

LAURENT GARNIER / X-MIX-2: DESTINATION PLANET DREAM

X

X

テクノDJはただ音楽を繋げて流しているのではない、そのプレイ時間の中にドラマを作り聴く者に音楽の旅を体験させるものなのだ――希代の天才DJ、LAURENT GARNIERのこのDJ-MIXアルバムを聴いてオレは初めてそれを知った。クライマックスにかけてゆっくりと登り詰め、そして爆発する音のきらめき。その後の静寂と心地よい落ち着き。ベテランDJの手腕に酔い痴れました。

■REMIX TRAX(7) COSMIC SOUL

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テクノの聴き始めの頃に出会い、テクノ・ミュージックの真髄とその"SOUL"にいやおうなく開眼させられた名コンピレーション。デトロイト・テクノの凄さを思い知ったのもこのCDからだった。同じ企画の『remix trax(9) COSMIC SOUL II』もこれに劣らぬ素晴らしいテクノ・コンピレーションだ。

…こうして並べてみると前半3枚が10代、中盤3枚が20代、後半4枚が30代以降の愛聴盤だったという感じだな。