
引っ越しして相方と暮らすことにした
12月の頭に引っ越しをした。実は今まで相方とは別々のアパートに暮らしていたのだが、付き合い始めて十数年、やっと同居することにしたのである。これは今年定年再就職したことにより、これまでのアパートだと賃料が再就職後の給料に見合ないことと、長年付き合ってきた相方とそろそろ一緒に住み籍を入れるべきだと思ったからである。年齢も年齢なのでそろそろ同居人が必要に感じたこともある。相方は既に去年、オレが越してこれるように新しいアパートに越してきており、オレの部屋は確保してあった。
以前もこのブログで書いたが、引っ越し準備は2ヵ月前から始めていた。部屋にある大量の本やらDVDやらCDやらフィギュアやらを箱詰めしなければならなかったからである。併せて、相方と同居するということから、既に新しいアパートにある家具とダブる家具を粗大ごみとして廃棄する必要があり、それも一度には無理なので期日を決め小出しに粗大ごみ申請・破棄を繰り返さなければならなかったからというのもある。これらの手間が大きかった。この間の気の休まらなさは以前このブログ記事で書いた。
引っ越しで会社を6日間も休んだ
引っ越しは12月7日の土曜日に旧アパートから家具を搬出、8日の日曜日に新居に搬入というかたちで行われた。引っ越し業者の言うことには三六協定の関係もあり、今はこうして2日に分けるのが通常なのらしい。この前後あれこれと忙しくしていたのでブログは休んでいた。搬出も搬入もどちらも1時間程度で終わった。引っ越し業者の皆さんの体力筋力というのは凄まじいものがあるのだなと改めて感心させられた。本の入った段ボールは1個15キロ程度あるが、それを2個抱えて運ぶのだから恐れ入る。
引っ越し後は大量の段ボール箱を開梱し、中に詰まっていた本やらDVDやらCDやらフィギュアやらを棚に整然と並べ、空いた段ボールや不用品を次々とゴミ置き場に出し、それと同時進行してあれやこれやの手続きで役所に出向き、さらに旧アパートで不動産屋と退出確認をし、とにかく目まぐるしく動いていた。実は今回の引っ越しで会社に土日含めて6日間もの休暇を申請しており、日程的には余裕はあったがそれでもフルになにかをやっていた。引っ越しで会社6日間も休むなんて普通ありえんだろ!?と多くの方は思われるだろうが、精神的に相当きつかったので、オレにはこれで順当だった。
以前のアパートには7年ほど住んでいた。それなりに快適だった。そのさらに前はいろいろワケアリのアパートに住んでいたので越した後の感慨は格別だった。
旧アパートで引っ越し業者が荷物を搬出した後、相方に部屋の清掃を手伝ってもらった。清掃が終わり人の住んでいた気配の消えた部屋の様子は少々感傷的な気分にさせられた。
部屋に荷物が入らない!
越してきてからあれこれ懸案事項があったが、その一つはネット環境である。オレの部屋はPCのみならず、ゲーム機にしてもTVモニターにしてもインターネットが必要な機材が幾つもあるのだが、部屋中にLANケーブルを走らすのは嫌だし、でも無線LANの環境って作ったことないんよなあ、と危惧していた。しかし新居に既に入っているインターネットモデムからWifiが飛んでおり、PC以外は全て無線LANで賄うことができた。そもそも以前から持っていたルーター自体Wifiが飛んでいた。し、知らなかったんだよお!
さて越してきたのはいいのだが、やはり荷物が部屋に入りきらない。本やらDVDやらCDやらフィギュアやらが多すぎるのである。これはもうさらに処分するしかないのだろう。そもそもオレもいい歳なので、終活的な意味で大量のモノを抱えこんでいる場合ではないのだろう。しかしそれとは逆に、数年後に退職した際は、好きなもので溢れた部屋でのんびり隠居生活したいという気持ちもあり、この辺りは悩ましい。とはいえ、部屋に入らないんじゃなあ……ここはレンタルームかとも思ったがそれも敗北主義的な気もするしなあ。
通勤は以前よりも時間が掛かるようになり、睡眠時間を確保するため今までより早く寝て早く起きねばならなくなったが、こんなのは比較の問題でオレの同僚などはみんなこうしているのだと思えばさして気にならない。その通勤時間だってさして長大なわけでもない。
そして二人暮らし
新居に関しては、以前から相方が住んでいたので何度も通っており、周囲の環境もとっくに見知っているので、特に目新しいこともなく、だから引っ越してきたというよりも、「今日もまた相方のアパートに来ている」という妙な感覚がある。これまでずっと一人暮らしだったが、相方とは頻繁に会っていたから、一緒に住んだからと言ってなにか特別な感情が湧くということもない。
違うといえば前より部屋が狭くなったことだが、これも単に慣れだろう(以前2DKのアパートに住んでいたが、一人暮らしに二間もいらないなと思っていた)。逆に相方のほうは、いままで一人で暮らしていたところにもう一人いるのはなんだか変な気分だとか言っていて、この辺りは感覚が違うようだ。ただ、二人でいると一人でいる時よりも、会話などをすることで気がまぎれ、精神衛生上よいというのはお互い思っている。籍については、国会で選択的男女別姓制度の法案が通ることを見越して、それに合わせてしようかということで話がまとまっている。お互い何のために名字の変更などというクソメンドクセエことをしなければいけないのか疑問に思っている者同士なのだ。
それにしても引っ越し前は根を詰めすぎて体調を崩してしまい、11月に入ってからずっと眩暈や倦怠感に襲われ、何かいやらしい名称の病気に罹患したのではないかとすら危ぶみ、引っ越し前日に急遽病院に行ったりもしたぐらいなのだが、引っ越しの過程が一つ終了し二つ終了していくにつれ体調ももとに戻ってゆき、今は今までがなんだったんだというぐらいごく普通の体調である。もう引っ越しというヤツが疎ましくて疎ましくて堪らなかったのらしい。
まあなんにせよみんな終わって晴れ晴れした気分だ。世には引っ越しの大好きな引っ越しマニアの方がいるという話だが、オレにとっては超人が鉄人なんではないかと思えて仕方がない。もう引っ越しなんてこりごり……なんて思っていた矢先、相方から「ねえねえフモさん、そろそろマンション買わない?」と打診されたオレ!?ええええ~~ッ!?今引っ越したばかりなのにいい~~ッ!?