昔タンジェリン・ドリームというシンセサイザー音をムォーンムォーンと鳴り響かせるジャーマン・プログレ・バンドがいましてな。いや、今でもいるんですが、なにしろオレがロック聴き始めの頃、「このバンド、いったいなんなんだ…」という多大な好奇心を抱かせたバンドだったんですな。
あれは1970年代の中頃でしょうか。当時のオレはロック・ミュージックよりも冨田勲のシンセサイザー・ミュージックを先に聴いていたガキだったんです。なんかこう、ギターやドラムの音よりシンセサイザーの電子音のほうが来るものがあったんですよ。
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そして長いんです。17分とか意味不明の音を聴いていられないんです。でも「これにはきっと深い意味とか深い感性とかなんかそーゆーものが込められているんだ」と一所懸命思い込んで、スピーカーの真ん中に正座して聴くんです。でも飽きるんです。つまんないんです。でも「聴き続ければ意味が分かってくる」とまたまた思い込んで我慢して聴いてましたね。全く何やってたんでしょうね。丁度同じ頃にデビッド・ボウイのアルバム『ロウ』が発売されて、これも激しくシンセサイザーがフィーチャーされたアルバムだったんですが、こっちのほうがまだ聴けましたな。
そういった訳でオレのタンジェリン・ドリーム初体験は「やっぱつまんねえ!」という結論を出して終りになりましたが、あれから30年程経った今、何故か突然またタンジェリン・ドリームを聴きたくなってしまったんですよ。懲りないですなあ。
また聴きたくなった、というのはこの間マニュエル・ゲッチングのアルバム聴いて、あの時代のジャーマン・プログレってヤツをもう一度聴いてみたくなったからなんですわ。で、LPで聴いていた『フェードラ』と、あの頃買おうかどうか迷ったまま結局買わなかった『Stratosfear』(日本リリースされた時は「浪漫」とかいうタイトルでしたな。コーコーセーの分際で「浪漫」はやっぱマズイような気がしますな)を買ってみたわけです。
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