GANTZ (26) / 奥浩哉

GANTZ 26 (ヤングジャンプコミックス)

GANTZ 26 (ヤングジャンプコミックス)

GANTZ 26 figma付初回限定版 (ヤングジャンプコミックス)

GANTZ 26 figma付初回限定版 (ヤングジャンプコミックス)

この26巻で累計発行数1000万部を突破したGANTZである。「大阪道頓堀編」がやっと終了、この26巻は殆どまるまる1巻、戦闘から生還した東京チームの日常が描かれる。生き返った主人公・玄野は、"あんまりかわいくない"とファンの間で大評判のタエちゃんと感動の再会を果たすのである。しかしオレはこの"あんまりかわいくない"タエちゃんが大好きである。"あんまりかわいくない"というより単に地味なだけなのだが、この地味な彼女とつかの間のベタな日常を過ごし「ああ俺生きてるんだ」という小さな幸せに安堵する姿こそがリアリティなのではないかと思う。美人歌手のレイカがなんだか玄野に秋波を発してるが、歌手とロマンスなんて嘘くせえもんな。
一方平和だけではなくて、東京メンバーの目つきの悪いヤツ(名前忘れた)がいじめにブチ切れてクラスの連中全員惨殺したりするんだが、直前にこいつにラブレターを渡したなんだかブサイクな女子だけは助けるんだよな。この、「ブサイクな女子だけは助ける」というのはある意味画期的なことなのではないかとオレは思うぞ。玄野の彼女があんまり可愛くないのと合わせて、作者の深層心理に迫る興味深いエピソードだよな。まあ深い意味はないと思うが。
それにしてもこのGANTZ26巻、レイカ・フィギュア付き特別版が¥4980とは…。いくらフィギュア好きのオレでも買わねえなあ。