iPod Touchを手に入れて最初にはまったのはダウンロードできる豊富なアプリ。物珍しさも手伝って早速幾つかのアプリをD/Lしてみた。思った以上にグラフィックは綺麗だし動作も軽く、タッチパネルや加速度センサーを利用した操作は実に新鮮だった。そしてiPod Touchのメニュー画面にアプリのアイコンが増えてゆくのがまた楽しかったりした。
でもそんなのもやっぱり最初だけでねえ。ゲーム好きのオレではあるが、外でゲームやる習慣がもともと無いし、そんな時間があったらなるべく本読むようにしているので(部屋にいるときはゲームばっかりしているからである)、D/Lしたゲームはあっという間に忘れ去られる運命であった。有料ゲームもあったのになんとまあ勿体無い。
そんな中でひとつだけずっとやり続けていたのは『iHusky 3D Pet Lite』という無料の子犬育成ゲーム。子犬に食事を与えたり、洗ってあげたり、寝かせたり、散歩に連れて行ってあげたりしてポイントを溜め、成長させてゆくという、無料だけあって単純なゲームなんだが、画面の中で跳ねたり走ったり寝そべったりワンワンクンクン鳴いている子犬が可愛らしくて、なんだかついついやってしまう。「たまごっち」の豪華子犬版と言ったら分かりやすいか。
そしてこのゲームを相方さんにやらせてあげたら、ゲームなんかやらない筈の相方さんが、なんと目を爛々とさせながらやりまくっているではないか。もともと犬が大好きな相方さんだから、気に入ってくれるだろうとは思っていたが、こんなに熱中するとは予想外であった。画面上の子犬をさすってあげると、クンクン鳴きながらハートマークを体から立ち上らせ、それをずっと繰り返してもポイントが上がる。これが楽しいらしくて相方さん、延々iPod Touchの画面をゴシゴシゴシゴシやっているのだ。
電車の中でiPod Touchを渡したらもうずっとゴシゴシ。駅に着いて降りてからも歩きながらずっとゴシゴシ。階段降りながらもずっとゴシゴシ。危なっかしいからオレが前に立って先導してあげたが。時々「結構やったよね?育つかな?育つかな?」なんて言いながら溜まったポイントを確かめている。仕舞いにはゲームの子犬の鳴き声まで覚えて「あおん」とか言っている。「私ゲームなんかやり始めたら絶対はまっちゃうから、それで手を出さないことにしてるの」と言っていたのは覚えていたが、ホントにここまで熱中するとは。
ゲームの子犬は無料版のせいなのか、もういじってあげても育たなくなってしまった。相方さんの楽しみが無くなってしまうなあと思い、やっと製品版を買って、また二人でやっている。でもそんなのより相方さんは、本当は本物の犬を飼いたいんだろうなあ。住んでる所がペット禁止なので今はそれも叶わないけれど、いつかペットの飼える家で本物の犬を飼って、相方さんと一緒に育ててみたいな。
[rakuten:goldstar:1417196:detail]