- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2008/01/09
- メディア: DVD
- クリック: 24回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
湾岸戦争と思しき、とは言っても劇中は一度も湾岸戦争とは言わないし、戦闘シーンはへっぽこ三銃士みたいのが砂漠をタラタラ歩いてはたまに子供撃ち殺したりレイプしたり仲間殺されたりしてるんですが、あれってこんな戦争じゃなかっただろ。戦闘シーンもまるでリアリティないし、要するにこれは湾岸戦争というよりは観念としての戦争なんでしょうね。「なんか悲劇やりたかったから戦争にしてみました」程度の動機で作られているのよ。
だからここで描かれる戦争の地獄とかいうのも、戦争による男女の別離とかいうのも、借り物ののような描かれ方しかしてなくて、なんだかハリウッドの古臭い戦争モノのヘボイ模倣みたいなの。こんなのでこのフランス人監督は自国を舞台に何がやりたかったの?と思ってしまう。観念的な部分から一歩も出ていないという意味では素人の妄想程度の映画でしかないと思うんだけど、これでも06年カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞したんだって。うううう〜ん…。