宇宙的にしょーもない

永らくユルユルとお気楽に過ごしていたオレであるが、最近ちょろっと職場がナニのソレでアレになってきたのでいろいろと疲労疲弊していたのである。そしてその憂さを晴らすべく、5日の金曜日は会社の同僚達、通称【オヤジ会】の面々で集まり、浴びるように酒を飲みながら、アレがコウしてソウなっちまった会社の件について、一週間グツグツグラグラと煮込んだ闇鍋のように煮え煮えに煮詰まってきたのである。
これが牛骨や野菜を煮込んだものなら美味しいスープが出来そうなものだが、原料がオヤジなだけに、出来上がるのは有機肥料ぐらいなもんである。オヤジ肥料から生育した作物は多分苦くしょっぱい涙の味がするに違いない。しかし煮詰まった上に煮こごり状態になったオレはなぜか後半ずっと泌尿器系の具体的な部位名称とその生理学的な用途以外の奇想天外奇奇怪怪な使用法について延々とがガナリまくっていたのであった。まあ要するに地の果て地の底までお下劣お下品な酔っ払いオヤジと化していたという訳である。酔っ払いってイヤーネー…。
ただどうも基本的に物事を深く考えるのが苦手、というか考えること自体が苦手な性格の人間なので、なんとかなるっぺ、などと既に何の根拠も無く無理矢理楽天的な気分にシフトチェンジしているオレである。ガタガタ言ってもどうにもならないものはガタガタ言わない主義なのである。結果の出る見込みの無い葛藤はしないんである。やはり人間性と脳の構造が単純に出来ているのである。これを低エントロピーな生き方というのである。だからなんだと言われれると困るが、ちょっと言ってみたかっただけである。
ただあんまり単純過ぎると人間とは呼ばれずそれは単細胞生物と呼ばれるのである。つまりはミドリムシやゾウリムシみたいなもんである。しかし考えて見ると普段の生活は薄暗い部屋でウダウダグダグダとゴロゴロウネウネしているだけなので、その生態はもとからゾウリムシあたりとたいして違っていないとも言える訳だ。つまりはオレという人間は生命38億年の進化をたった一人で帳消しにしてしまうような宇宙的にしょーもない存在だと言う言い方も出来るわけである。しかしスゲエ言葉だな「宇宙的にしょーもない」って…。