デストロイ・オール・ヒューマンズ!(PS2)

デストロイ オール ヒューマンズ!

デストロイ オール ヒューマンズ!

50年代の古き善きアメリカ、そこに関西弁で喋る”リトルグレイ”な宇宙人が灰皿型UFOに乗ってやってきた!宇宙人の名はフェロン星人クリプト、彼はサイコキネシスやテレパシーなどとても恐ろしい超能力を操り、怪しいテクノロジーで作られた光線銃で善良な地球の皆さんや牧場の牛さんなどを襲う!さあ地球人のエンドルフィンを集めてボーナスをゲットしろ!牛さんを宙に投げ飛ばせ!町を高熱ビームで焼き払うんだぁあぁッ!
この『デストロイ・オール・ヒューマンズ!』は50〜60年代アメリカSF映画のレトロなテイストを余す所無く表現した馬鹿ゲーである。セガはかつてメガドライブで「トージャム&アール」や「マイケル・ジャクソン ムーンウォーカー」など伝説的な馬鹿ゲーを販売してきており、その頭一つ抜けたユニークかつオフビートな乗りにセガファンは拍手喝采したものだが、この『デストロイ・オール・ヒューマンズ!』もその路線を踏襲した馬鹿ゲー殿堂入りしそうなゲームである。ただ、馬鹿ゲーとはいえゲームシステムはそこそこ練られており、アイテム集めやスキルアップなどゲームらしい要素はきちんと抑えられていて、決してゲーム内容までしょーもない出来にはなっていない所がよい。ま、シナリオはミスコンの美女さらったり遺伝子操作された牛と戯れたりとトホホなものだけどな…。
一応洋ゲーローカライズらしいが、ストーリーはリライトされているらしく、SF作家山本弘氏をはじめそうそうたるメンバーがシナリオに参加し、声優陣も豪華メンバーを取り揃えこの馬鹿ゲーをわざわざ盛り上げてくれているらしい。そう、お馬鹿をやるには妥協は許されない、真のお馬鹿は精神を研ぎ澄まし注意深く知性を無視し、全身全霊を籠めてお馬鹿に打ち込むのだ!ビバ!お馬鹿!
なお、実は特典が凄い。ゲーム本編とは全然関係ないのに『宇宙から来たティーンエイジャー』というアメリカの60年代モノクロSF映画が(多分)まるまる1本収録されている!ちゃんと字幕付だ!(全部見てないので違ったらゴメン)しかもこれ、そこそこ面白かったりする!(ホントか?)他にもエド・ウッドの『プラン9・フロム・アウタースペース』と、なんと初代『大怪獣ガメラ』のさわりが収録!なんだか訳がわかんないけどお得感満載!さあ君もリトルグレイになって下等な人類を蹂躙しまくるのだッ!!
●デストロイ オール ヒューマンズ!紹介ビデオ