西へ(清水でバンジー篇)

24日25日は京都へ旅行に行ってました。
きっかけは京都在住の知人とバカ話になり「そんなら今来い!今すぐ京都来い!」と言われ、オレもオレで「ああ行ったる!これから東京駅向かっちゃる!」なんて啖呵を切っちゃたのが始まり。なにしろオレと言うのはノリだけの男なので、日帰りでいいから本当に行ってウケを取ってやろう!と半ば本気で考えました。まあそこは辛うじて残っていた大人の自制心が働き実行には至りませんでしたが、そういえば去年もこの知人と二人でやさぐれて「来年のクリスマスはどうにかせねば!」とか言っていたのを思い出し、本当に行ってみようかと思った訳です。
しかし実の所、オレは旅行嫌いで、自分で宿を取ったことはないし、新幹線も殆ど乗った事がなく、京都などは修学旅行以来で、実に25年以上も昔の話です。そんな訳ですから始めてづくしみたいな旅行になりました。最初びっくりしたのは…新幹線が早い!ということ…。2時間半もあれば東京から京都行けちゃうんですね…。なにしろ乗ってしまえばあっという間に名古屋。知人にメールしたら「そっからは通勤圏内や」と返事が来ました。びっくりしたのが名古屋を出た後。列車が急に止まり、「東海地方で地震。ただいま停電してます。」とか言うアナウンスがあった時。列車が消えエアコンも落ちてしまいましたが、初の京都旅行で頭が変な具合にハイになっているオレは「おおスゲエ!」とか訳の判らない事をわめいていました。列車は10分ほどで動きましたが、旅行前日の雪で徐行運転。結局40分遅れで京都へ到着。おいでやす京都!!
京都も前日まで雪で、知人から「京都は寒いでー。邪悪な寒さやでー。羅生門の鬼の祟りやぁ。骨身に応えるでー。」とさんざん脅かされていましたが、駅から降りてみるとそれほどでもない。予約していたホテルにチェックインして知人と喫茶店で待ち合わせ。会うと「寒い思うてたのに今日は暖かいわぁ」と不満顔。寒さで蒼白になったオレの顔を見たかったようです。言っとくがオレは北海道人なんだからな!
さて今日はどうしたい?どこか行きたい所ある?と知人に訊かれはたと困るオレ。そもそも観光も歴史的文化財も興味がないトウヘンボクなので、何にも予定を立てていません。やはりノリだけの男だった…。しかしそう言えば、と「京都に有名な七味の店ってある?」と知人に訊いてみました。だったら清水かなあ、という知人と、いざ清水の舞台へ。しかしなにしろ地元の人間、あんなところ歩いていけるわ、というので京都駅から徒歩で出発です。30分ほど歩いたのかなあ。「こっから段々と坂道だからね(面倒くさくなったので怪しい関西弁表記止めます)。」と登り登ってゆくと土産物屋が増えていき、なんだか観光地らしくなったところで目的の七味の店ハケーン。そこでさんざん眺めて¥1700分も七味&一味を買うオレ。悪かったな!辛いもんが好きなんだよぉ!
買い物を済ませそのまま清水の舞台へ。あんなものやこんなものを眺め、知人に習ってきちんと御参りし、おみくじを買ったら二人とも『凶』だったので思いっきり脱力し、喪黒福造みたいな仏様の置物があったので「おおなんかスゲエ!」とついつい購入、なぜかお寺に神社(縁結びで有名な地主神社)が出張している事に首を傾げ、その神社に半紙で出来てる人型があって桶の中に沈められており「おお!オカルトじゃ!安部清明式神じゃあ!」とか喚いて見せたり(しかし何も調べないで書いているから固有名詞少ない少ない)、「あっちが大文字焼きの見られる山で」とか知人に指差されてもよく見えなくて老眼呼ばわりされたりと、とても楽しい清水寺でした。…しかし…時間はもう夕暮れ時、段々と知人の言っていた京都の寒さが身に応え始め…。
清水寺を後にし祇園とか鴨川のあたりやなんやかやを散策し、京都の夜の街を眺めました。京都ってどこもかしこも道がまっすぐ。そして長い。細い道さえ長い。あと「クリスマスだっていうのに京都ってイルミネーションとか全然ないんだねえ」などと知人と話していた。本当にどこ見回してもクリスマスらしくありません。この辺が京都らしさなのかなあ。でもその後知人が予約を取ってくれた焼肉店に入ったのですが、知人によると何週間か前からいろいろ探してたけどクリスマスはどこも予約がいっぱいだったらしい。やることやってんじゃないか京都人…。さてその焼肉店、オレはてっきり韓国風のジュウジュウ焼く所を想像していたのですが、町家を生かした落ち着いた店内で、肉は和牛、コースでは食前にシャンパンが出されるような懐石風の焼肉店でありました。大変おいしゅう御座いました…。知人よありがとう…。
(続くかもしれない)