エクソシスト!

金曜日はお知り合いのコムスメ約二名を引き連れて(実際はコメツキバッタのように平身低頭にお願い申し上げて)ギリシャ料理なんぞをやっつけに出かけたのであった。ギリシャ。それはエーゲ海畜舎。それはオレの部屋。などと軽くて愉快なジョークを交えながら、フェッタだかフェレットだかいうチーズやムサカだかムスカだか言う料理などを頬張り、「ウゾ」という水を入れると白濁する珍しいリキュールなどを飲んで楽しんでいたのであった。ちなみに「ウゾ」というのは「ゾウ」も引っ繰り返る強い酒という意味である。…ウゾである。いや、嘘である。
さて食事も終わりコムスメたちがカクテルでもなどと小洒落たことをいうので、オレも付き合おうとメニューをつらつらと見て貰うと「エクソシスト」なるカクテルがあるらしい。それだ!オレが飲むのはそれしかない!というかそれは実はオレが発明した!おそらく!とかなんとか相変わらず滅茶苦茶なことをほざきながらその「エクソシスト」を頼む。そして出てきたのはジョン・カーペンターの映画に必ず出て来る様な緑色の液体であった…。さすが「エクソシスト」。本当はテキーラ・ベースのカクテルであるが。(《エクソシストExocist》作り方:テキーラ…2/4 ブルーキュラソー…1/4 レモンジュース…1/4 シェイクしてカクテルグラスに注ぐ)

しかし「エクソシスト」があるのなら当然「ゾンビ」もなければおかしいし、「サンゲリア」や「デアボリカ」、「デモンズ」や「ヘルハウス」、「クリープショー」や「フリークス」や「ネクロノミコン」や…(きりがないので止めます)。
そこでオレははたと気が付いたのである。

この間飲んだ『ノニ』と『妖怪汁』を混ぜたヤツ!あれを『ゾンビ』と命名しよう!やりぃ!!FUMOオリジナル・カクテル、その名も『ゾンビ』!! 悔しかったら飲んでみやがれ!あ、別に悔しくない?あ…そうですか、どうもすいません…。