- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2005/06/29
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 44回
- この商品を含むブログ (100件) を見る
しかしである。世の中そうは甘くないのである。嘗めてると痛い目見るぞゴルァなのである。実はこの映画、ラブもヒューマンも微塵も存在しない、血と暴力、憤怒と復讐、拷問と殺戮が花びら大回転しまくる恐怖のウルトラ・バイオレンス・ムービーだったのである!やんややんや!
ストーリーをかいつまんで説明すると、舞台は身代金目的の誘拐が日常茶飯事のメキシコ、人生の終わったアル中の元特殊工作員ディンゼル・ワシントンがダコタちゃんの豪邸にボディーガードとして雇われるわけなんである。でもダコダちゃんは誘拐され殺害されるんである。そして!復讐の鬼と化したディンゼル・ワシントンは特殊工作員の殺戮機械のスキルを生かし、犯人たちのグループを次々となぶり殺しにしてゆくのである。殺し方も念が入っていてプラスチック爆弾からスティンガーミサイルまで盛り沢山の残虐さだ!ケツの穴にC4突っ込んで時限装置くっ付けて拷問するなんざ鬼畜しか考えつかんよな。人間性が皆無のオレは愉快で愉快で途中ゲラゲラ笑って見てたがな。VIVA鬼畜!「冷めても美味いもの、それは復讐」なんて台詞も飛び出すぐらいだ。殺れ!殺っちまえ!可憐なようぢょを殺傷する奴等に情けなんざいらねえ!ただオレは基本的にショットガンの殺しが一番お気に入りだな。近距離なら高い殺傷能力と肉体損傷力を兼ね備えているからな。FPSゲームでもオレはリロードは遅いが破壊力抜群のショットガンを愛用している。
ある意味戦争映画。なにしろ後半画面が一面の血の海と爆炎である。素晴らしい。拍手喝采である。映画館やレンタルでこのような事情を知らずにこの映画をみた善男善女の一般市民の皆さんは、さぞや心胆寒からしめるものがあったに違いない。ご愁傷様である。
監督はトニー・スコット。ギラギラした色彩感覚と撮影、サイバーな映像処理とメタルな音楽。全体を覆う神経症的な雰囲気のエフェクト、表現方法はとても優美に殺戮の荒野を見せてくれる。兄のリドリー・スコットの「ブラックホーク・ダウン」を彷彿させる血と硝煙に満ちた映像は「ハリウッドのスプラッタ・バイオレンス兄弟」の称号を与えたいぐらいである。