友よ、希望を

そしてこの2つのアルバムのアーチスト名とアルバムタイトルを無理矢理繋げると、『友よ、希望を持ち続けよう』。無理やりかもしれない。無理やりでもいい。タネがあるからこそマジックは成功するんだ。
オレの今年という年を総括するのには未だ早いかもしれないけど、なんか、今まで何年もボケッとして暮らしていたのが嘘のような、急展開に次ぐ急展開、歓喜と悲壮が糾(あざな)われる縄のごとく目まぐるしく入れ替わる怒濤の日々でありました。1年で10年分の嬉しい事と悲しい事があった。不思議な年だった。経験した事が無い事も一杯経験した。知り合ったことも無い人々と一杯知り合い、こんなに好きになった事のなかった女の子にこれまでの人生でやった事が無いぐらいアプローチして奇跡の様に気持ちが通じたと思った後、こっぴどく振られて奈落の底まで完膚なく叩き落された。
映画だの、ゲームだの、小説だのといろんなメディアのことを好き勝手に書き散らかしているけれど、オレの本当に好きなのは音楽なのだろうと思う。
音楽さえあれば構わない。音楽さえあれば、このクソ人生のよしなし事を、「舐めんなタコ」とガン垂れながら、唾ペッペッと吐きながら、電信柱や飲み屋の看板にケリ入れながら、もはやメールもくれない女に泣きのメールを入れながら、何杯呑んだか覚えていない酒のグラスをいじましく撫で擦りながら、それでもオレはHEHEHEと笑って生きていけるだろう。音楽さえあれば。
それは何故なのか知っている、その言葉が何かをオレは知っている、その言葉の意味を、オレは知っている。
その言葉とは、希望。