最近またデペッシュ・モードをよく聴いているのだ
デペッシュ・モードがこの間リリースしたアルバム『メメント・モリ』を聴いてからというもの、なぜだか知らないがず~~っとデペッシュ・モードばかり聴いている。以前ブログで書いたが、音楽サブスクを利用しているので聴きたいアルバムはどれもこれもすぐ聴ける上、スタジオアルバムだけではなく12インチバージョンや別テイクを集めたアルバム、ライブアルバムなども聴き放題、逆にあまりにも膨大な量なので嬉しいことは嬉しいが収拾がつかなくなっている状態でもある。
もともとオレはデペッシュ・モードを2000年代以前、1986年リリースの5thアルバム『Black Celebration』あたりから数枚程度しか追い掛けておらず、あとはベスト盤とライブを聴いていた程度だった。だから今までどのようなアルバムをどの順番で何枚出していたのかという全体像を把握しておらず、今回ブログに書き出して整理してみることにした。要するに私的なデペッシュ・モード・メモである。こうして並べてみると後期は結構飛び飛びで聴いていたなとか、存在の全く知らないアルバムまであった。あと初期のヴィンス・クラーク在籍時のアルバムとその後のポップ路線の数枚は悪くはないけれどあまり興味が無くて、こちらは殆ど聴いていない。4枚目の『Some Great Reward』辺りから今のデペッシュ・モード・サウンドになってきたって感じかな。
デペッシュ・モードの音のどこがいいのかというと、全体的に低音域でずっとドロドロ鳴り響いていて、音の変化があまりなく、曲がどれも金太郎飴的に似通っていて、逆にそのせいで延々流して聴いていても常に一定のトーンで音が続いていて、飽きないし疲れない、という部分だろうか。これってEDMのセンスに近いんだよな。あまり明るくない、かといって暗すぎないというのも聴いている時の気分を邪魔しなくていい。こういった音を出すバンドなので、実はなぜ世界的に人気の高いバンドなのかというのが今ひとつよく分からない。実にヨーロッパぽい音なのにアメリカで大人気だというのもよく分からない。好きなバンドだが、今でも不思議なバンドではある。
デペッシュ・モードはマーティン・ゴアの高い音楽性とデイブ・ガーンの優れた美意識によるヴォーカルとアンディ・フレッチャーの職人技的な技術によって成り立っていたバンドだと思う。ライヴに定評のあるバンドだが、そこはデイブ・ガーンの煽りまくるパフォーマンスが効を奏しているんだろう。この間もライブ『101』のブルーレイを観ていたのだが、ステージ美術や演出にはそれほど突出したものは感じないにもかかわらず、観客の熱狂は凄まじい。この辺りも不思議と言えば不思議なのだが、彼らの音の持つ「微妙な暗さ」、こういったものにシンパシーを感じる若者、音楽ファンが実は結構な数存在しているのだという証拠なのかもしれない。
以下にデペッシュ・モードのこれまでリリースしたアルバムを列記するが、これはWikipediaを参考に、個人的に幾つか付け足したものである。
スタジオアルバム & 12インチシングル集
(※スタジオアルバムとそのアルバムの12インチシングル集を併記した。12インチシングル集のリリース年はスタジオアルバムと同時ではない)
Speak & Spell (1981)
A Broken Frame (1982)
Construction Time Again (1983)
Some Great Reward (1984)
Black Celebration (1986)
Music for the Masses (1987)
Violator (1990)
Songs of Faith and Devotion (1993)
Ultra (1997)
Exciter (2001)
Playing the Angel (2005)
Sounds of the Universe (2009)
Delta Machine (2013)
Spirit (2017)
Memento Mori (2023)
リミックス、ベストアルバム
The Singles 81-85(1985)
The Singles 86-98(1998)
The Singles 81-98 (2001)
(※『The Singles 81-85』と『The Singles 86-98』をまとめたもの)
Remixes 81-04(2004)
The Best of Depeche Mode Volume 1(2006)
Remixes 2: 81-11(2011)
ライブアルバム
101(1989)
Songs of Faith and Devotion Live(1993)
Depeche Mode Live in Berlin(2011)