今年観て面白かったインド映画あれこれ2018年!でもたいして観てない!

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■インド映画はちょっとしか観てなかった

今年の総ざらいということでまずインド映画記事についてまとめてみようと思います。……とはいえ、今年はまるでインド映画観ていません。ですからインド映画記事もたいして書いていません。原因はあの『バーフバリ』です。

今年『バーフバリ』があまりにも話題に上りインド映画自体が幅広く認知され評価を高めたという部分で、それまでムキになってインド映画インド映画と連呼していたオレのよく分からない使命感も、とりあえずお役御免だなあ、と感じたのですよ。そんなわけで今年は長らく続けていたインド映画視聴を一旦休止することにした年でもありました。あんまりムキになり過ぎて息切れしてしまったというのもあるんですけどね。とはいえ他の様々な映画作品と同様、面白そうだな、とアンテナに引っ掛かった映画はインド映画がどうとか言うこととは関係なく観ていこうとは思っています。

というわけで数は少ないのですが劇場やDVDで観て印象に残っているインド映画を幾つか挙げてみたいと思います。

■今年印象深かったインド映画

バーフバリ 王の凱旋 (監督:S.S.ラージャマウリ 2017年インド映画) 

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もうね!今年を代表し象徴する映画と言ったらこれしかないでしょう!最初に上映された後も爆音だ絶叫だマサラだ果てには完全版の上映だ、と延々と上映が拡大し、一時はTwitterのオレのTLがこの映画の話題だらけだったこともありました。それと永らくインド映画を追っかけ続けていたオレとしてはこの映画のブレイクによってインド映画が相当カジュアルになった部分でも感慨深かった。もちろん映画作品としても超弩級のエンターティンメントであることは間違いないのでまだ観られていない方は1作目である『伝説誕生』と併せて是非ご鑑賞ください!

バーフバリ2 王の凱旋 [Blu-ray]

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Padmaavat (監督:サンジャイ・リーラー・バンサーリー 2018年インド映画)

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監督であるサンジャイ・リーラー・バンサーリーはインド映画界でも突出した映像世界を創造する監督であり、その絢爛豪華な映像美はインド映画界のみにとどまらない世界的にも傑出した才能を示すものでありましょう。そもそもオレは、このサンジャイ・リーラー・バンサーリーの作品に震撼させられインド映画を貪るかの如く観るようになったぐらいなのです。この映画『Padmaavat』は今年公開された彼の最新作であり、しかも3D作品という形でインド映画上映会で視聴することができました。作品のテーマに古臭い物を感じましたが、その映像美はより研ぎ澄まされた凄まじいものでした。また、主演のディーピカー・パードゥコーンはインドいちどころか地球いちの美貌を誇る女優さんであり、もうこれ観ないで何観るんだよ!という作品でもありますね!観たくなった人は輸入DVDを買うんだ!

 

Tiger Zinda Hai (監督:アリー・アッバース・ザファル 2017年インド映画)

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ボリウッド映画界でも一二を争う大人気スター、サルマーン・カーンが主役を務める大変ド派手なアクション大作です!銃撃!カーチェイス!肉弾戦!大爆発!とアクション映画の必須要素をこれでもかとばかりにテンコ盛りにした大娯楽作で、そのアクションは今年観たどのハリウッド・アクション作をも遥かに凌駕していましたね!インド映画、特にボリウッド作品はどちらかというとロマンス作が多く、ちょっとその辺に食傷していた部分もあったので、これからはこんな頭空っぽにしても観られる作品をば中心に観ようかな、とも思っております。

 

ダンガル きっと、つよくなる (監督:ニテーシュ・ティワーリー 2016年インド映画)

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インドのスパルタ親父が自らの娘たちをレスリング選手に仕立て上げる、という壮絶スポ根ムービーです。親と子の愛情や葛藤と同時に、インドにおける女性の自立とは何かをも描き出した作品でした。実はこの映画、2017年に輸入DVDで観てその年の「面白かったインド映画」の1作に加えたのですが、今年日本公開を果たしたので改めてここで紹介しておきたいと思います。現在Netflixでも視聴できますのでお正月は是非ご覧になってください!

 

パッドマン 5億人の女性を救った男 (監督:R . バールキ 2018年インド映画)

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貧しい環境と旧弊な因襲に阻まれながらも、愛する妻のために安価で安全な生理用ナプキンを完成させようとした男を描く実話を元にした物語です。まず「自分らって貧しいんですよ!」「自分らって遅れた考えの中で生きてるんですよ!」という事実を正直に告白し、その中で「あ、作るのは生理用ナプキンです!」と堂々と宣言し、「でもさあ!全女性に必要なわけじゃん!恥ずかしいとかおかしいとかいうことなんかないし、そう言っちゃうことの方が間違ってるよね!」という真っ当たる道を説き、「やんなきゃみんな困る!だから自分がやる!」と強固な意思をあからさまにする、もう全てにおいて「真っ直ぐであろう」という清々しいほどに心洗われる作品でしてね、しかし「あ、でもボカァ学がないので時々変な失敗もしちゃうんだよなあ!」とコミカルさも決して忘れない、そんな「なんて素晴らしいんだろう!」と思わざるを得ない非常に優れた作品ですよ! 

 

Sanju (監督:ラージクマール・ヒラニ 2018年インド映画)

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『きっと、うまくいく』『PK』のラージクマール・ヒラニ監督作品なら期待して当然、そして観終った後は期待以上の出来に唸らされました(うーん!うーん!)。偉大なる父の陰で葛藤する息子の物語ではありますが、それ以上に青年期の生き難さを非常にビビッドに描いた作品でもありました。そういった物語のあり方以上に、なにしろ映画の作りが巧い!テンポがよくカットが的確で、交互に描かれる過去と現在のシーンの繋ぎ方は限りなくスムーズ、主人公の行く末が気になって気になって自然と前のめりになって観てしまうんですね。ラージクマール・ヒラニ監督はもはや世界的な映画監督の一人と呼んでもいいぐらいでしょう。

 

Zero (監督:アーナンド・L・ラーイ 2018年インド映画)

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シャールクがVFXにより小人の男になって、車椅子の女性との愛と葛藤を演じちゃう、という物語です。エキセントリックな設定ながら物語の本質は普遍的なものであり、 そして中盤のソングシーンにおけるあまりにも鮮やかな色彩の乱舞は、数あるインド映画の中でも凄まじくロマンチックで美しいものでした。クライマックスの展開にはちょっと置いてけぼりを食った気もしましたが、総体としてはいい映画だったな、いいシャールクだったなと思えました。

 ■その他のインド映画記事

その他にもインド映画関連は幾つか記事を書きました。その中でも「ボリウッド・ベスト100作品全作視聴&全作レヴュー」はオレのこのブログにおいて3年の長きに渡り企画を進行させ完成させた執念のエントリですので是非ご覧になって欲しいです。いやまあしかし疲れたわコレ!

☆英タイムアウト誌の選ぶボリウッド・ベスト100作品を全て観て全ての感想を書いた。

 その他のインド映画関連エントリはこんな感じ。

 ☆個人的ボリウッド・カルト・ムービー11選!

 ☆中学1年生にお勧めするインド映画はコレだッ!?

 ☆インド映画の様々な言語

いやあしかし書くことは書きましたがひたすらどこまでも内容の薄い記事でしたね!どうもお粗末さまでした!相当適当なインド映画好きなので真面目なファンの方、下らなさ過ぎてどうも申し訳ありません!ではではこれにて退散!(いったいどこに行くんだ)