殺戮兵器ジェイソン・ステイサムが素手で殺しナイフで殺し銃で殺し爆薬で殺す痛快アクション映画『メカニック:ワールドミッション 』

メカニック:ワールドミッション (監督:デニス・ガンゼル 2016年アメリカ映画)


なにかこう、スカッしたアクション映画が観たくなったのである。最近、どうも身辺がザワザワギスギスしているせいかもしれない。こういう時はやっぱりアクション映画だ。それも、金の掛かった大作や練り込まれたシナリオの技アリ作品ではなく、まるで頭を使わなくてよく、とりあえず派手にドンパチやってて、劇場のドアから出たとたんすっかり忘れているようなザックリした映画がいい。
そんなオレの欲求にぴったりの映画が公開された。ステイサム映画『メカニック:ワールドミッション』である。2011年に公開された『メカニック』の続編だ。最凶の殺し屋を描くアクション映画である。まあしかしあの1作目ってそんなに面白かったっけ?とは思うが、どのみちステイサム映画はどれも最凶の殺し屋が主人公みたいな映画ばかりだから、実の所何の続編であるかとかまるで関係が無いのである。ステイサムが素手で殺しナイフで殺し銃で殺し爆薬で殺す映画であればそれでいいのだ。要するにステイサムが殺して殺して殺しまくる映画、そこが重要なのである。もう予告編からいい。なんだあの「殺してくれ」と言わんばかりの空中スケスケプールは。頭ワリイなあ。
ところで余談になるが1作目『メカニック』は、1972年公開のチャールズ・ブロンソン主演映画『メカニック』のリメイク作でもある。オレは実はこの作品、劇場で観たのを覚えている。計算するとどうやらオレが10歳の時、小学4年生頃に観ていたようだ。ブロンソンの殺し屋映画を一人で映画館に観に行く小学生……その後のオレの人生を物語るような心温まる逸話である。
さてそんな『メカニック』の続編『メカニック:ワールドミッション』である。なんだか邦題が『ワイルド・スピードスカイミッション』のバッタもん臭いのがちょっといただけないが、実際映画ではステイサムが世界を股にかけ殺しまくっているのである。ステイサムが素手で殺しナイフで殺し銃で殺し爆薬で殺すのだ。お話はふとしたことから知り合った女を悪の親玉に人質にとられ、3つの殺しを強制される、というものだ。「非情の殺し屋である筈のステイサムが女の為に自らを危険にさらすなんてクールじゃない」とあなたは思うかもしれない。しかしだ。その女というのはあのジェシカ・アルバたん(ハァハァ)なのである。
実はこのオレ、ジェシカ・アルバたん(ハァハァ)のことが大変なお気に入りなのである。試しにGoogleで「ジェシカ・アルバたん(ハァハァ)」と検索してみるがよい。オレのブログがトップに出る筈だから。いいよなあジェシカ・アルバたん(ハァハァ)!『マチェーテ』も『シン・シティ』もサイコーだったよな!まあそれ以外には結構しょーもない映画ばかり出演していて、ゴールデンラズベリー賞の常連になっていたりするが、なんたってアナタ、今年35歳2児の母であの美貌ですよ!?おまけに1000億円企業を生んだ実業家ですよ!?でもフォーブスの表紙飾ってもステイサム映画に出演なさってくださるのですよ!?もうサイコーじゃないですか!?
まあ実際のところこの『メカニック:ワールドミッション』、穴だらけの稚拙なシナリオと一本調子の演出は幾らでも批判可能だが、ステイサム映画の主眼となるのはシナリオだの演出だのではなく殺戮兵器ジェイソン・ステイサムが苦み走った軍曹ヅラを陰気に歪めながら素手で殺しナイフで殺し銃で殺し爆薬で殺すシーンをどれだけ盛り込めるかであり、例えどれだけお話が破綻していようと殺して殺して殺しまくるその愉快痛快奇々怪々さを堪能できればそれで十分機能を果たしているのである。しかも今作ではジェシカ・アルバたん(ハァハァ)ハァハァな肢体が存分に拝めるという時点で一挙両得一石二鳥棚から牡丹餅濡れ手に粟ではないか。といった理由から必然的に『メカニック:ワールドミッション』は観るべき映画の一つとなるのである。
……とはいえ、本国版のこの(↓)ポスター、どう見てもステイサムが女湯を覗きに来た変質者にしか見えないのだが……。


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