『THE 4TH KIND フォース・カインド』は見世物小屋映画だった!?

THE 4TH KIND フォース・カインド (監督:オラントゥンデ・オスサンミ 2009年アメリカ映画)


フォース・カインド」っていうのは「第4種接近遭遇」、要するに「UFOの拉致られる」ことを言うらしいんですけどね、まあそんなタイトルですからUFOモノの映画なんですね。しかしUFOモノって、ジャンルとしちゃあなんになるんでしょうかね?そりゃあ宇宙船だの宇宙人だのが関係してますけど、SFっていうわけではないし、なんか怖いことがいろいろ起こったりしますがホラーでもないですよね。実のところオカルトって言っちゃえばいいとは思うんですが、じゃあ例えば『未知との遭遇』はオカルト映画か?と考えるとなんかちょっと妙な気がしますよね。
あとUFOモノって、限りなく胡散臭いですよねー。UFO目撃談とかUFO写真とかそういう所から既に胡散臭いですもんねー。どうせみんな事実誤認か捏造なんでしょうが、それでもなぜか「どうなってるの?」とか思って見てしまいますねえ、少なくともオレなんかは。言ってみれば見世物小屋の怪しい出し物みたいなものなんでしょうかね。オドロオドロしい看板と呼び込みの口上についついひかれてしまい、「んなもんどうせインチキだろ」とか思いついつい見ちゃうみたいなね。で、実際見てみるとやっぱりインチキでがっかりしたりとかね。しかしいまどき見世物小屋って言っても若い人には通じないのかな。ちょっと調べてみたら今日本で興行している見世物小屋って1つか2つしかないんですってね。へえ。
なんか前置きが長くなってしまいましたがこの『フォース・カインド』、「どうせ胡散臭い話なんだろうなあ」とか思いながらやっぱりついつい見ちゃったんですね。で、やっぱりつまんないですね!現実にあったUFO事件を再現フィルムと実際に撮られたフィルムを交えて制作されたドキュメンタリーです!とか言われてもまあ嘘に決まってんだろ、と普通に思いますが、嘘ってわかってるけど上手く騙して欲しい!っていうのもあって、その騙し方がこの『フォース・カインド』の場合は下手くそなんだよなあ。だってこっちはUFOモノって分かって観てるのに映画のほうは30分経っても「いったい何が!?」とかやってるんだもの。いいからさっさとUFO映せ!リトルグレイ出しやがれ!地下のUFO秘密基地を盗撮しろよ!とこっちは焦れったくてしゃあなかったですよ。
でもそんなに焦らしておいてUFOなんて汚い画像の記録フィルムに1秒ぐらいしか映んないしエイリアンなんて影も形も出てこないんですよ!?で、最後は「女の子が拉致られて行方不明に!?」とかやってるんだけど、それって一番最初の部分でやんなきゃダメだろ!?しかし、こんなグダグダな映画でもなぜか主演がミラ・ジョボビッチで、いやあ、バイオハザードもそうだけど仕事選ばない見上げた女優だなあ、と逆に感心してしまいました。あとアラスカが舞台なんで空撮が綺麗だったな。まあしかし最初から胡散臭さ満載な映画だけに、観ちゃった事自体が映画の企画に負けたってことでしょうか!その辺確かに見世物小屋っぽい映画だったと思います。

THE 4TH KIND フォース・カインド 予告編


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