「最終絶叫計画」シリーズ新作はハリウッド隠し芸大会だった!?

■ディザスター・ムービー!最‘難’絶叫計画 (監督:ジェイソン・フリードバーグ,アーロン・セルツァー 2008年アメリカ映画)


劇場公開時は『ディザスター・ムービー!おバカは地球を救う』というタイトルだったのがDVDリリース時に『ディザスター・ムービー!最‘難’絶叫計画』と変わっているが、そんなものを気にする人間はこの世界に殆ど誰もいないであろうショボショボのバカ映画である。DVDタイトルからも分かるように「最終絶叫計画」シリーズから「鉄板英雄伝説」までずっとこのバカ映画シリーズを製作している監督・脚本コンビの手によるものだが、実はオレ、このシリーズを今まで1本も観たことがなかった。いくらバカ映画好きのオレだとはいえ、このシリーズのDVDパッケージから漂うショボそうな臭いからは例えレンタルであろうともこのDVDを部屋に持ち込んだが最後貧乏神が部屋に取り付きそうな雰囲気がしてイヤだなあと思わせるものがあったのである。
そんなシリーズ最新作を観ることになったとはもはや魔が差したと言わざるをえない。でまあ、結論から言うなら、こういう映画があってもいいんではないかと。結局これって元旦にTVでやってる「芸能人隠し芸大会」みたいなもので、たいした面白いもんではないけどあの芸能人が出てるこの芸能人が出てるとか思いながらボーッとみてしまう、それと同じふうにこれはあの映画のパロディ、あれはあの映画のパロディ、とか思いながらボーッと時間を潰すだけの映画なんだろな。「隠し芸大会」に芸を求めてる人間なんて誰もいやしないのと一緒なように、この映画にもストーリーがどうとかギャグがどうとか誰もホントは気になんかしてなんかいないんだよ。観てああ下らなかったと溜飲が下がればそれでいい映画なんだ。そんな映画があってもいいとまでは肯定はしないが、あってもなくてもどうでもいい、だからあったからといって気にもしない、深夜にTVでやってたらボーッと観てるかもしれないしね、とまあそういう映画なんだろうな。