我不明白日語

朝、本社からオレの事務所に「これから日本語の全然判らない中国人のお客さんがそっちに向いますのでヨロシク。」などと電話が入る。全然判んない、ということをあらかじめ教えて貰ってもこっちには中国語のできる人間なんかいないし、対処しようがないんだが、心づもりしておけよ、ということらしい。いわゆる”投げっぱなし”というやつである。そう言われてもなあ。しょうがないので対策を考える。

  • 本社には中国人社員がいるから、中国人客が来たら事務所から二つ電話をかける。
  • 一つはオレの事務所の人間、一つは中国人客。
  • 中国人社員には受話器を二つ取って貰い、片方で事務所の人間と、片方で中国人客と話して貰う。
  • つまり電話2本を使った同時通訳である。
  • おお、完璧ではないか!
  • しかし電話の受話器を2つ両耳に当てている姿はなんだかマンガみたい、ウププ。

という訳で準備は万端だ!来い中国人のお客さん!と気合を入れて待っていたらそのお客さんが到着!よし、電話の準備だ!お客さん相手に睨みをきかすオレ!おいおいお客さんを睨むなよ!そしてその中国人のお客さん、にっこり笑うと「こんにちわぁ〜」と普通に日本語で話したではないか。…なんだか拍子抜けした事務所一同なのであった…。いったいなんだったんだあの電話は…。