- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2006/12/22
- メディア: DVD
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ただ、1作目2作目にはある種の繋がりがあり、それが2作目を面白くさせていた要因でもあったが、この3作目では1作目の事件が都市伝説のように語られるだけであり、直接的な関連性が無いという所が前作までと比べ盛り上がりに欠けた部分かもしれない。世界観としての着想は実にユニークであるから、このまま金太郎飴のようにシリーズ化し続けられていても一向によかったのかもしれないが、新機軸が無いという点では単に死へと繋がるギミックを堪能するだけの作品になっているのかもしれない。この3作目で終わり、としたのはそういった点もあったのだろう。
もしもさらに続編を作るのだとしたら、こういうのはどうだろう。そもそもの物語は、本来死すべき運命であったものたちが、主人公の”予知”によって救われたから起こるものであるが、これまでの3作ではこの”予知”について何故それが起こるのかがあまり掘り下げられていないような気がするのだ。物語を成り立たせる為の方便であるから、それが無くてもこの3作は決して遜色されるものではないが、もし続編を作るのならこの”予知”の力に焦点を当てたものにしたらどうだろうか。そして”救われた”というのが単に偶然なのではなく何かの理由があったのだとしたら。…なーんてことをちょっと想像しちゃったりしました。作品としては悪くない出来です。