ええと、今日で日記付けたのが1000日となりました。「どんなアホな事でもやり続ければ取り合えず形だけにはなる」という良い見本でしょうか。これって偉業達成でしょうか。ってかこれ偉業なんでしょうか。むしろ異形。最近手ェ抜いてるしなァ。でも適度にインチキというか肩の力抜いた文章のほうが読むほうも読みやすいような気もするけどどうなんでしょ。はてなダイアリーってケーモー的でアカデミックなエントリが多いような気がするけど書いている皆さんは毎日毎日そんな堅苦しいことばっかり考えて生きているのであろうかと思うと大変だなあ、などと他人事ながら思うわけなのです。だから駄菓子のような、お腹は膨れないし現実には何の役にも立たないがあったらあったで気晴らし程度にはなる、という隙間産業のようなエントリを目指してたんですが、読んでいる方はどのようにとられていたんでしょうか。
それと文章の内容はなるべくオレという人間の等身大になるように気をつけたつもりです。オレには申し訳程度には知性はあるのでしょうが、それを補って余るほどの膨大な痴性もあります。一般的な常識はあるでしょうが、それを遥かに越える非常識も持っています。洒落た事は知ってますが、それを全て帳消しにする下品な事も知っています。カッコイイ事も言いますが、それの100倍カッコワルイ事も言えます。清濁併せ呑むってそういうことなんではないかしらん。だから以前日記上でお知り合いだった方とお会いした時に「日記そのまんまの人ですね」と言われた時は結構嬉しかった!やりぃ!
実は一週間分を見渡すと曜日を変えながら本と音楽と映画とネットを紹介し、読み物としての日記を入れ、これを全部ひっくるめてあたかも一冊の『週間オレ』とでもいうようなカルチャーマガジンみたいになるような構成にしたかったんです。そんなエントリでも例えばびっちり1500〜2000字ぐらいのレビュー書くと2時間以上掛かるんですよ。こういうのを以前は毎日続けてたけど、さすがに最近体力と知力が持ちまシェン。実際昔みたいに夜更かし出来なくなったし、集中力のある文章も書けなくなりましたねえ。脳力衰えまくりですよ。しみじみ歳を感じる今日この頃で御座います。あと日記ばかり書いてないで部屋も片付けろと!掃除しろと!台所の洗い物しろと!アマゾンでDVD買っても見る暇も無い、と!ゲームも買うばっかりでクリアする目途が立ちゃあしません、と!本もあんまり読めてない、でもそりゃあ昔からだったな、と!そして風呂入れと!ってか入ってないのかオレ、と!いやんフケツー、と!かように思うわけでもあるのであります。
普通オレぐらいの歳になると一般の人は家庭とか仕事で忙しいものなんですよ。それって日常と言う事なんですよ。しかしオレは家庭は持ってないし人間関係のしがらみも無いし、会社勤めしているくせに会社組織に興味の無いナンチャッテ社員なんで、一般の方のような日常が無いんです。日常が無いのでこんなことばっかりしている訳ですよ。言ってみればサビシイ人間だったからこんな日記をやり続けてきた、ということなんだと思うんですよ。でも日記でいろんな方と知り合えて、今オレはサビシイ人間でもなんでもないんです。オレみたいのでも声を掛けてくれる人がいる世の中なのだから、案外捨てたもんじゃないな、とやっと判ったと言うかね。
以前とあるオフ会をやった時に、来られたのはオレと同じ年代の方ばかりで、そんな方たちを見ながらオレは「この方達にはしっかりした生活があって、きちんとした日常があるんだろうなァ」などと自分の事を省みながら思ったんですよ。それが羨ましい、と言いたいんじゃなくて、自分だってそんなふうに生きようと思えば生きられるんだな、ということと、オレの生きてる社会ってやっぱり狭くて、それは会社とアパートぐらいにしか生活が無いからで、こうして自分と同年代で社会のいろんな場所で生きている人と接するのは自分を見直すいい機会だったなあ、なんて思ったわけなんです。それはネットで他の方の日記を読んでいてもよく思います。「自分の知っている事なんてたいしたもんじゃないし、むしろ知らない事のほうがどれほど多いんだろう」と。日記を書いたり読んだりするのは自分に謙虚になれるいい機会でした。そういった意味で日記を書いていたことは意味のあることだった、と思うのと同時に、日記ばっかり書いてる自分の限界も感じましたね。
つまり日記なんざ日記でしかないんだよ。テキストの山から離れたオレ自身の日常は(そしてブログでブイブイ言わせていらっしゃるような方の日常も)いつもの見飽きたベタな光景が連綿と続いているだけだ。でもいいじゃねえか、所詮現実なんざベタなもんなんだよ。いきがったってたかがしれてらあ。あとは毎日淡々と生きていくだけだ。日記は頭のリハビリの為にこれからも続けるでしょうが、決して頑張ったりしないし、もっとだらだらしたインチキ臭くて無意味でとりとめの無いものになっていくような気がします。でもそれが日常だし。バック・トゥ・ライフ。