それは繁殖していた

例によって毎晩ビールで一杯やっているオレであったが。
ビールにはおつまみというものがあるのですよ。でね。オレはチーズというものが大変好きでね。懐に余裕があればミモレットとかパルミジャーノレジャ−ノとかブリーとかゴルゴンゾーラとか、なんとか、かんとか、いう輸入チーズを買ってきてはビールのつまみに食っている訳ですな。なんとまあオサレな事にチーズカッターとかチーズカッター用のボードとかチーズ卸し機まで持っておるのですよ。
でね。昨日食ったチーズ、封を開けた時になんだかちょっと?違う?臭いが?してたんですわ?なんと言うのでしょう。言葉で表現するのならば、チーズの匂いというよりも、”汗臭い”匂い。ええ。一日中野や山を駆け巡り、野生動物や昆虫や雑草と戯れ、藻でゴケミドロ色をした沼で水遊びしまくった子供の臭いとでもいうのでしょうか。「もう!こんなに汚しちゃって!ママ洗濯大変なのよ!」「まあまあお前。子供はこのぐらい元気がいい方がいいんだよ。」「もう、あなたったらぁ。」…いや、そういう和気藹々とした家庭の団欒の話じゃなくて。なんだかそんな臭いのチーズだったということでありますな。
うーん。これどうなのよ。と、一瞬思わないでもなかったのですが、食ってみりゃあ判るだろ!と、取り合えず口に放り込んだオレ。…むう。そうしたら、汗臭いチーズは、やっぱり汗臭い味をしとりましたよ。…って汗臭い味ってどんなのだよ!
きっと何かの雑菌が入ってしまったんでしょうねい。オレはブルーチーズが一番好きでよく食べるんですが、これは青かびのチーズですよね。以前、いつものようにブルーチーズの封を開けたら、普通なら象牙色のチーズに青かびの青い筋が大理石のように模様になっているのに、このチーズは青だけじゃなく黒い筋や赤い筋も入っていたんですな。ううううむ。これも雑菌が入ってしまってたんでしょう。こりゃダメだなあ、と思いつつ、ちょっと臭いを嗅いでみたんですよ。そうしたら、そのブルーチーズ。一週間履き続けた靴下のような、えもいわれぬ臭いをさせておりました…。これ食うということは、一週間履いた靴下食うのと多分あまり変わりないということなんだろうなあ…。いや、一週間履いた靴下を食ったことはないけどね…。
さて今日から8月ですが皆様も食べ物には十分注意されてくださいませ!