オレとオニンッギョ!(その3)

■最初に買ったオニンッギョ
昔は、世の中に”フィギュア愛好家”なるものが存在するのは知ってましたが、自分が手を出せば絶対ハマって抜け出せなくなるだろうなあ、と薄々感じていたので知らない振りをしていたんですね。ところが、ある日映画「インディペンデンス・デイ」を劇場に観に行った時のこと。オレ好みの実に面白い映画だったのですが、帰り際売店をふと覗くと映画に登場したエイリアンのフィギュアが売っているではありませんか。「おおおお、こ、これは!」大層よく出来ているそのエイリアンのフィギュアに感動して、天に誓った”フィギュア禁制の掟”をすっかり忘れ、ポーンと買ってしまったんですね…。ええ、全てはここから始まりました…。知恵の味を齧ったアダムとイブの如く、オレはフィギュアなんか知らなかった楽園を追放され、”買っても買っても終わることが無い”オニンッギョ地獄へと堕とされたのですね…。


■最初に買った”美少女”オニンッギョ
最初はSPAWN等のモンスター系のフィギュアを集めていたんですよね。で、ここでもやはり掟を作って、”アニメ美少女フィギュアには手を出さない”と誓っていたはずなんですが、ある日イトーヨーカドーの玩具売り場で、見つけちゃったんですね、綾波レイちゃんを…。「うああああああああっ!」ケダモノのような意味不明の雄たけびを上げて食い入るようにフィギュアを見つめるオレ…。そして気付くと、フィギュアの箱と数枚の千円札を握り締め、レジの前に立っておりましたよ…。
レジのおばさん、怪訝な顔して「あら?お兄さん、自分用なの?」オレ、うっとりと法悦の笑みを浮かべ「はぁ〜〜い…」。「まあね、いろんな趣味の人がいるからねえ…」レジのおばさん、薄ら笑いを浮かべながら自分に言い聞かせるようにそう言いながら、綾波フィギュアを精算してくれました…。


■持っている中で一番大きいオニンッギョ
18インチ、映画「ヘルレイザー」のピンヘッドです。パズルボックスも付いてるよ。さあこれで君も地獄の快楽の中へ…。下に煙草の箱置いてみたので見比べてください。


■まとめ:オニンッギョとフェティシズム
まとめと言うことで何かもっともらしい作文でもでっち上げましょうかね。
端的に言うなら人形とはフェティシズムなのでしょう。ただ澁澤龍彦球体関節人形シュールレアリスム芸術として紹介した時代から比べると、現代ではフェティシズムの語感にある病的で退廃的なニュアンスは無くなってきているんじゃないかと思います。フィギュアや食玩が売れDollが市民権を得たというのは、経済成長が成熟し一巡し、豊かさそれ自体をパッケージングしそれを再び所有するというある種の倒錯が一般的な行為へと変移しているのではないか。つまりは経済的な飽和が、誰もがフェティッシュであれる時代を生み出したのではないか、とそんなふうに思います。なんてな!そんなことよりブラ子もmomokoもキャワイイよなあ…。


ブラ子やmomokoについては日記のここら辺(↓)で初めて言及しているので、興味のある方はご覧下さい。あーこうして見るともう1年も経ってるんだな。ブラ子やmomoko買うようになってから、SPAWN等モンスター系のフィギュアは買わなくなっちゃいましたね。
momoko DOLLの世界
http://d.hatena.ne.jp/globalhead/20050503#p1
○ブラ子が家にやって来た
http://d.hatena.ne.jp/globalhead/20050604#p1