ケンザブロウ

ところでこのさんちゃん、三助、三郎太ことケンザブロウ君は電話を取って相手と話している間中電話にペコペコお辞儀している。背筋を伸ばして座っているのでお辞儀をする姿は相手が電話ではあるけれどもいかにもうやうやしい。「毎度お世話様です」とペコリ。「すいません」とペコリ。「よろしくお願いします」とペコリ。「それでは失礼します」とペコリ。最初は何か宗教上の理由とかおじいちゃんの遺言上の指示なのかと思ったが、単に朴訥な男なのだろう。見上げたものである。オレなんて電話なんぞはふんぞり返って取り、ハナ○○ほじりながら話し、ギャハハと笑って切る人間だからな(なんじゃそりゃ)。魂あるサラリーマンなら見習うべきであろう。