Half-Life2 Lost Coast (Windows)

ValveからHalf-Life2のアドオン『Half-Life2 Lost Coast』がD/L可能になっている。これは当初技術デモとして製作されたものをプレイアブルな要素を付加して発表したものなのだという。画面を見るとHL2発売前に発表された浜辺でのワン・シーンのデモがゲームのオープニング舞台となっているようで、確かにこのシーンは本編ではなかったものなので、最初からこのようなアドオンとして発表される予定だったのだろう。

Half-Life 2: Lost Coast Available Now】
 ただいま Half-Life 2: Lost Coast が、すべての Half-Life 2 所有者に利用可能になりました。
Half-Life 2: Lost Coast(Source Engine の High-Dynamic Range lighting (HDR) のショーケースとして、特別に作られたシングルプレイヤーレベル) は、いますべてのHL2所有者が利用可能になりました。テクノロジーのショーケースとして、Half-Life 2: Lost Coast のシステム要求は、非常に高いです。インストール中、あなたのシステムが推奨環境にたっしていなければ、Steamは注意を促します。Lost Coast を楽しんでくれることを望んでいます。
http://hl.fpsjp.org/index.php?itemid=674
(Valveの英文アナウンス):http://www.steampowered.com/index.php?area=news&id=472

さてゲームのほうだが、10分程度のプレイ時間しかないとはいえ、相変わらず唸ってしまうほどの美麗かつ緻密な画像で、HL2発売後1年は経つけれども、未だこれを超える映像を持ったソフトは現れていないような気がする。なおアナウンスでは『 Half-Life 2: Lost Coast's system requirements are very high』とあるが、マシンスペックとしては『Pentium 4/3.20GHz以上のCPU,1GBのメモリ,そしてRADEON X800かGeForce 6800GT以上のビデオチップを搭載したビデオカードが動作最低条件:http://www.4gamer.net/news/history/2005.05/20050519231549detail.html』となっており、『Lost Coastは,SourceエンジンでのHDRレンダリングをデモンストレーションすることを主な目的として開発されたソフトhttp://www.4gamer.net/news/history/2005.10/20051028135420detail.html』ということらしい。HDRレンダリングはハードウェアに依拠するということなので、オレのRADEON9800XTじゃ再現されてないのね…。
面白かったのはゲーム画面のそこここに《?》と書かれたポップアップが立っており、これをクリックするとその場面での演出や技術的な工夫、苦労した部分などが開発者たちの音声と日本語訳のキャプションで知ることができると言うものだ。HL世界がどのように注意深く才能と技術を注ぎ込まれて作られたのか?を知ることが出来て実に興味深い。このポップアップは設定画面で表示をOFFにすることも出来るが、やはり是非触れてもらいたいと思う。
さて物語はどことも知れぬ浜辺の街でで御馴染みのゴードン教授が全体主義国家の精鋭部隊とまたもや大戦争を繰り広げると言うもの。地中海を思わせる風光明媚な海と山の描写、ビザンチン様式の教会など、ロケーションの美しさは保証付き。HL2をやった方もこれからの方も、是非体験してみてもらいたい。
では『HDRレンダリング』とは…。以下などを参考にされたし。
3Dゲームファンのための「Half-Life 2: Lost Coast」エンジン講座:http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050525/3dhl2lc.htm