今日は六本木

というわけで今日は「ドッジボール」を観に行く為に六本木くんだりまで出掛けたのであった。しかも場所は今時ゼネコンで盛り上がろうとか勘違いしてる六本木”クソ”ヒルズだもんな。有難がるのは時代遅れの土建屋のオヤジと近代建築好きの見栄っ張りでナルシストなガキと田舎者だけだと思っていたが、やっぱり行って見ると勘違いアートが所狭しと並び、はとバスかなんかのツアー客がぞろぞろ歩き、調和だの未来だのと空虚なスローガンを垂れ流したポスターが貼られ、あまりにも思った通りの頭の悪い光景にかえって安心したぐらい。で、やってることは温泉街でみやげ物売ってるのとかわりゃあしねえんだよ。でも目をギラギラさせた露出度の高い服を着た日本人のネーチャンと股間をもっこりさせた間の抜けた顔の外人のカップルが虚虚実実の駆け引きをさせている光景などは六本木的ではあったがな。映画館のシステムもシネマコンプレックス特有の判り辛いうざってえシステムで、映画なんか好きでも何でもない奴が企画会議のプレゼンで目先だけは新しい事言って企画が通ったというのが見え見えの図式なんだよな。ああそれにしても本当にうざかった。
帰りは渋谷の洋書ロゴスに寄ったが、ブルース・ウェーバーの写真集にはもはや食指が動かず。替わりに「ART PROSTITUTE ISSUE 02」という本を購入。接吻を交わすバットマンとロビン、ナルシスよろしく水面に写る自身の姿に見惚れる全裸のフランケンシュタイン、宗教画の母子像をモチーフにした「猿の惑星」のジーラと小猿の肖像画アンドレ・ザ・ジャイアントをトレードマーク風にイコン化したポップアートなどが楽しかった。