クリスマス争奪テレフォンロシアンルーレット

12月16日の日記に書いたように、オレは今クリスマスをネタにして会社の女子達に、カミカゼアタック!している最中である。しかし勿論それは笑いを取る為であり、別に本気になってやっている訳ではないのである。ないのであるってば。だから『 ふ も さ ん 必 死 だ な 』などと思われると心外であり、辛亥革命は1911年10月10日である。
さらに、くどいぐらい言っているけれども、オレはクリスマスなど何の興味も無いのであり、それを証明する為ならイスラム教に入信してモハメッド・アリと写真を撮ってきてもよいぐらいである。だから『ふもさんクリスマスに思い入れがあるでしょ』と言われても頑として否定するのである。だからCDラックにクリスマスソングのCDがあることは絶対に秘密である。
でも、まあ、しかし、そんなオレも鬼ではないから、どうしてもオレとクリスマスを過ごしたい、という切なる要望がある女子がいるのなら、オレはすぐにでも耶蘇教に入信し、バテレンの乱痴気騒ぎに加わる事もやぶさかではないのである。
(物凄い回りくどい奴だなオレも…)
さて、そのカミカゼアタック!は《クリスマス争奪テレフォンロシアンルーレット》と名付けることにした。略して《クソテロ》である。もっと略すと《クソ》である。この《クソ》、実際にこの腐った中年男が社内で決行しているのである。昨日までに7人の女子に猛攻急襲をかけたが、いづれも狙い通り爆笑と共にスルーされた。あくまでも爆笑だからね。冷笑とか嘲笑じゃないからね。ないってば。
ところがである。会社の新人女子、U温泉出身の、クリッとした眼が可愛い22歳になる天然少女Kさんが電話に出たときだ。オレが例によって「クリスマスの前でも後でも」とかまくし立ててたら、笑っていた彼女、「ああ、クリスマスは駄目だけど後の日は空いてますよ」と言うではないか。
「ええええええええええええええええええ」とうろたえるオレ。そうではないか。当初のコンセプトと違う展開になるとは毛ほども予想していなかったのである。そもそもオレのような爛れた中年にOKを出す女子などいる訳が無いではないか。慌ててオレは「いや違うんだよこれはネタなんだ笑いを取ろうと思ってさだから本気にしちゃ駄目だよ」とか訳もわからず言ってしまう。そしたら「ああそうなんですか」とさっきと微妙に温度差のある声で彼女。
…え?何?今の何?オレ今ひょっとして、ある種の夢と希望を自らの手で叩き潰しちゃったの??え?え?
……ああああああああああああああああ!!!オレのバカ!バカバカバカバカ!!クリスマスなんて!クリスマスなんて!