最近聴いたエレクトリック・ミュージック / Function,Voigt & Voigt,Petre Inspirescu,Vincent I. Watson,Detroit Techno Compilations

■Incubation / Function

Incubation

Incubation

ベルリンOstgut Tonからリリースされた超強力ミニマル・テクノ・アルバム「Incubation」。プロデューサーであるFunction(aka Dave Sumne)は20年来のプロだがこれが初アルバムとなる。サウンドトラックを意識したというドラマティックなそのサウンドは、ダーク&ディープな硬質さを湛え、どこまでもシリアスに展開してゆく。今回のお勧め。 《試聴》

■Die Zauberhafte Welt Der Anderen / Voigt & Voigt

DIE ZAUBERHAFTE WELT DER ANDEREN

DIE ZAUBERHAFTE WELT DER ANDEREN

ドイツ・ケルンの老舗レーベルKompkatトップに二人によるテクノ・プロジェクトVoigt & Voigt。重々しく陰影に富む抜群のミニマル・テクノ・サウンドはもはや至芸の極地。さらに後半はドローン系の音も展開。 《試聴》

■Fabric 68 / Petre Inspirescu

Fabric 68: Petre Inspirescu

Fabric 68: Petre Inspirescu

人気DJ MixシリーズFabricの68番はルーマニア人プロデューサーのPetre Inspirescuが自身のトラックのみをミックスしたもの。緻密に構成されたミニマル・サウンドの数々は喧騒と静寂の中を行き来し、弦楽器やソプラノ・ヴォーカルまでフィーチャーしながら音に深みをもたらしてゆく。これは買い。 《試聴》

■Serene / Vincent I. Watson

Serene

Serene

スコットランド人プロデューサー、Vincent I. Watsonによるアンビエント・トラック集。美しくきらきらと輝く音の粒子が陽光のように、あるいは星明りの様に降り注ぐコズミック・サウンド。 《試聴》

■Beretta Music: Ten Years Of Techno 2002-2012 / V.A.

Beretta Music: 10 Years of Techno 2002-2012

Beretta Music: 10 Years of Techno 2002-2012

BRIAN KAGEとRYAN SADORUSによるデトロイト発のテクノ・レーベル「BERETTA MUSIC」が10周年を記念してリリースした2枚組コンピレーション。新進気鋭のデトロイト・テクノ・アーチストが並ぶベスト・ショウケイス。個人的にはGreg Gowの「Echalon」(↓)がかなりお気に入り。 《試聴》

■We Love Detroit / Derrick May & Jimmy Edgar

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Derrick MayJimmy Edgarというデトロイト・テクノ新旧世代によってコンピレーションされた2枚組ノン・ミックスCD。Derrick May編集のDisc.1はデトロイト産にこだわらず、John Beltran、Petar Dundov、Carl Craigなどの名前が並ぶDerrick Mayらしいドラマティックでメランコリックな曲が中心。一方Jimmy EdgarによるDisc.2はほぼ全てがデトロイト産でありながらも逆に「デトロイト的」である音からなるべく離れようとする音が選曲されている。 《試聴》