あーこりゃ無情。〜映画『レ・ミゼラブル』

レ・ミゼラブル (監督:トム・フーパー 2012年イギリス映画)

  • 映画『レ・ミゼラブル』観たんだけど、あー、いろいろ頑張ってるなあ、とは思ったけどもあんまり心に響いてこなかったよママン。
  • 結局さあ、ミュージカルにもかかわらず、この映画の歌や音楽が、自分にとっては全然つまらなかったからなんだよ。
  • なんかこう平坦で、キャッチーなフレーズがあるということもなくて、全然頭に残らないんだよ。
  • 役者の皆さんも相当トレーニングして最高のパフォーマンスで歌と演技してくれてるんだろうなあ、というのはよくわかるんだけど、コントロールされすぎてて破綻がないというか、器用さ以上の情念を歌から感じないというか。
  • そもそも、お話もそうだけど、音楽としても古臭いんじゃないのかな?
  • だから映画観ててずーっと「これロック・オペラにすりゃあいいのに!」と思ってたよ。
  • ファントム・オブ・パラダイス』とか『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』みたいだったらオレも「おおッ!」とか言って身を乗り出して観たような気がするけどね。
  • まあ「そりゃオメーの趣味のハナシだろ?」って言われればそれまでで、確かに趣味じゃなかったんだろうね。
  • でもさあ、お話もさあ、登場人物の誰にも共感できるものが無くってさあ。人物造形も紋切り型でさあ。「あなた結局どうしたいの?」とか結構イラッとくることもあったなあ。
  • 物語を覆う倫理観自体が前時代のキリスト教会の説教聞いてるみたいだったし。
  • 結局どれもこれも現代的じゃないよなあ、と思ったんだよな。
  • そりゃあ舞台が昔の話だから、原作が昔のモンだから、というのもあるが、それを今やるっていうのはどういうことなのか?という見直しがあってしかるべきなんじゃないのかな。
  • 原作の映画化というよりはミュージカルの映画化、ということらしいから、原作そのものよりも元のミュージカルの構成のあり方がオレには合わなかったんだろうな。原作は読んでないけど、読んだら読んだで意外と面白く読めそうな気もするし。
  • とは言いつつ、それなりに楽しんで観てはいたよ。だから決して全然ダメだったってわけじゃないんだけどね。ヒュー・ジャックマンが結構いい顔してたのを観れたから、それでいいや。
  • アン・ハサウェイもそれなりによかったんですがねー、この映画バストアップばっかりなんで『ダークナイト・ライジング』みたくケツとクビレを堪能できなかった、という点で、ワタクシとしてはついつい点が辛くなってしまった、ということが言えるかもしれません。


レ・ミゼラブル~サウンドトラック

レ・ミゼラブル~サウンドトラック

レ・ミゼラブル 全4冊 (岩波文庫)

レ・ミゼラブル 全4冊 (岩波文庫)