ワッシュさん提供:あの男が帰ってきたッ!?夜の新宿に「カ…カテエ…!」の叫びが飛び交うオフ!!

「カ…カテエ…!」オレはその日仙台からはるばるやって来た広域ブログ団『男の魂に火をつけろ組』の首領、id:washburn1975ことドン・ワッシュ氏を迎えるために新宿の高層ビル街へと赴いたのである。そう、言うまでも無くドン・ワッシュ氏ははてなダイアリーを席巻する男の為の男のブログ、『男の魂に火をつけろ!』の首謀者であり、本年度のナンバーワン・ネット流行語、「カ…カテエ…!」を世に広めた人物でもあるのだ。
高層ビルの最上階にしつらえられた会場には既にドン・ワッシュ氏が到着しており、ドン自ら我々『男の魂に火をつけろ組』幹部の到着をいまや遅しと待ちかねていた。
「カ…カテエ…!」オレはドン・ワッシュ氏の姿をみとめると、『男の魂に火をつけろ組』式の挨拶でワッシュ氏に頭を下げた。
「おおフモさん。カ…カテエ…!」剃髪に黒々とした顎鬚をたくわえ、スモークのサングラスの下から狼のような鋭い目つきを光らせながらワッシュ氏はオレにそう返した。
ワッシュ氏は身長2メートル、体重120キロ、柔道、空手、モンゴル相撲、その他様々な格闘技で鍛えた強靭な肉体を持った男であり、野獣のようなその肉体を純白のダブルのスーツ、黒シャツ、血のような赤いネクタイ、そしてワッシュ氏が以前素手で殴り殺した牛の皮革を使用した靴で身を包む洒落者でもあるのだ。
「ようこそ。それでは会場へどうぞ」ワッシュ氏はその巨体をまるで重力なぞ存在しないかのようにふわりと翻し、オレを案内した。
緊張しながら席に着いていたオレの後から、他の幹部たちも続々と到着していった。
「押忍!カ…カテエ…!
「ワッシュさんはじめまして!カ…カテエ…!
「ただ今到着しました!カ…カテエ…!
「久しぶりであります!カ…カテエ…!
「ウフフ、ワッシュさん…また男を上げたわね…。カ…カテエ…!
「遅れてすいません!カ…カテエ…!
シャンデリアの下がる豪奢な会場に、「カ…カテエ…!」の声が飛び交う。そう、これが、これこそが、『男の魂に火をつけろ組』の会合なのである。
幹部たちが揃い、ドン・ワッシュ氏がゆっくりと立ち上がると、この日のために用意されたクリュッグ・コレクションのグレートヴィンテージ・シャンペンが注がれたグラスを高々と持ち上げ、『男の魂に火をつけろ組』関東大幹部祝賀会の開催を高らかに告げた。
「皆さん。本日はこの日のためにお集まりいただいて本当にありがとう。我々『男の魂に火をつけろ組』の未来永劫の繁栄を祈って。カ…カテエ…!!
「カ…カテエ…!!」乾杯の音頭に唱和する我々幹部。
そして関東最大の広域ブログ組織、『男の魂に火をつけろ組』の祝賀会は賑々しく執り行われたというわけなのである。その話題はエヴァ、プロレス、映画、銃器、ブログ等様々なジャンルに及び、未来の『男の魂に火をつけろ組』発展の為の議論が熱く熱く成されたのであったが、ここでその詳細を記すことは止めておくことにしよう。
やがて閉会の時間となり、惜しまれながら会は終了となり、我々幹部はドン・ワッシュが乗り込むリムジンを見送りながら、深く深く頭を垂れるのであった。
「ドン・ワッシュ万歳!カ…カテエ…!
「カ…カテエ…!!」
こうして新宿の夜は更けて行ったのである。


カテエ はてなキーワードより)
新日本プロレス、WJプロレスなどにフロントとして参加した永島勝司の名台詞。
(考え方が)「固い」の意味。原田久仁信の漫画「劇画「地獄のど真ん中」」(ムック「プロレス『地獄変』」収録)に登場した。同漫画の原作は永島著「地獄のアングル」。
WJで、耳目を集める大胆な”アングル”を仕掛けようとした永島の意見を、奇をてらったプロレスを嫌う長州力が拒否。
その発想の古さと融通のきかなさを、永島が評しこの言葉となった。