最近買ったDVD

…というか買いすぎのような…。
■ ウォーターボーイ    
■ ダーティ・ボーイズ  
ウォーターボーイ [DVD] ダーティ・ボーイズ [DVD]
どちらもアダム・サンドラー主演ということで。A・サンドラーはオレにはなーんか気になる俳優。アメリカじゃあ人気高いそうなんですが、日本じゃあ知名度イマイチなんだよね。日本でのヒット作がないってこともあるけど、彼の顔って捉え所がないからな様な気もする。でも『「ウォーターボーイ」「ビッグ・ダディ」「Mr.ディーズ」は全米で1億ドルを超えるスーパーヒットを記録』だってよ。*1彼っていつも映画では「人のいいお馬鹿さん」って役で、ストーリーも大体が「最初は皆に馬鹿にされてるけど、最後は皆を幸せにする」って筋なんだよね。逆に言えば紋切り型で新鮮味がない。でも、ねえ、こういうのって、いいと思わない?なんか寅さん映画みたいだけどさ。
A・サンドラーで一番最初に見たのが「リトル★ニッキー」って映画。地獄の王子が世界を救う為に地上に出てきて…という話なんだけど、もうバカ過ぎ。顔もルックスもキモイ奴を演じてるの。キモイっていういうか、”ナード”なの。だから見ていると段々キュートになってくるの。最後にはなぜかオジー・オズボーンまで出てくる、いわゆるハードロック・トリビュートな映画でもあるの。馬鹿映画好きのオレにはサイコーな映画でした。「Mr.ディーズ」もやっぱり最初に書いたようなパターンの筋なんだけどね、見所は例の事件の後のウィノナ・ライダーが出演してるってことかな。このビミョーさがいい。



■ 愛しのローズマリー〈特別編〉   
■ デュエット  
愛しのローズマリー [DVD] デュエット [DVD]
例によってグウィネス・パルトローです。でも両方ともええ話です。泣けます。「愛しのローズマリー」は映画の世界観を判り易くする為随分大雑把な作りになってて、ある意味突っ込みどころ満載だし疑問も多々あるのですが、監督の言いたいことは判るので、乗ってあげると楽しめます。なにしろグウィネスの(おデブちゃんだから)引っ込み思案な女の子の演技がイイ!「デュエット」は"カラオケ"を巡る3つのドラマが最後に1つに収斂する物語性が絶妙です。登場する人物たちは皆人生の負け犬だったり傷付いていたり、親子の関係を手探りしていたりするんですが、(完全なハッピーエンドではないにしろ)最後にそれぞれ救済が用意されているんです。なんか最近オレ、ジジイになってきたんで、救われる話が好きなんですわ。



悪魔のいけにえ2   
■ ロード・オブ・イリュージョン〈ディレクターズ・カット版〉  
悪魔のいけにえ2 [DVD]  ロード・オブ・イリュージョン ディレクターズ・カット版 [DVD]
「救われる話が好きなんですわ」とか言っといた後にこの凶悪ホラー2本立てはなんでしょうかね。両方とも¥999なんスよ!「悪魔のいけにえ2 」は最近邦題「テキサス・チェンソー」でリメイクされた「悪魔のいけにえ」、すなわち『テキサスチェーンソー大量殺戮』の続編です。「悪魔のいけにえ」自体はドキュメントタッチで撮られた狂気と死と絶望に満ちた恐るべきホラーなんですが、この続編は普通にその辺のホラーです。しかし「普通にその辺」とは良作でもある、ということです。デニス・ホッパーが出演してる、というだけで既に成功作なんです。チェーンソーでチャンバラやっちゃたりしてます。馬鹿です。要するにこの映画も心温まる馬鹿映画という訳だったんです。
ロード・オブ・イリュージョンは知る人ぞ知るホラー作家クライブ・バーカーの監督作品です。ゲイのクライブ・バーカーらしく、ホモセクシュアルな殺人者とか出てきますが、美術などを見ても退廃的で実にいい雰囲気を出している。クライブ・バーカーは作家としてはあまり魅力を感じなかったんですが、ホラー映画監督としてはいい仕事していると思います。撮影も美術も設定も、安っぽいところが何一つない。単なる「ホラー映画監督」で終わらすには実に惜しい人です。というか、日本で知名度はまるでないにせよ、これほどの作品を撮れる監督が日本にいったい何人いるんだ?と思っちゃうんですよ。
初監督作の「ヘルレイザー」ははっきり言って駄作なんですが、あのピンヘッド、そして魔導師たち、さらにはパズルボックス、といったホラー史に残るキャラクターやギミックを生み出したと言う点では天才的とさえいえるんじゃないでしょうか。そしてSMと快楽が主題となった呪われた物語。それにしても魔導師たちの”サイバーSMホラー”とも言うべき造型は本当に壮絶かつ素晴らしいです。
バーカー監督作品としては都市伝説を題材にした「キャンディマン」がやはり白眉でしょう。単なる伝説なのか?それとも邪悪な存在が本当にいるのか?という謎が最後まで判らない、という内容も、単なるコケ脅かしだけではない、不安を主題としたホラーとして優れていると思います。
余談ですがオレ実はフィギュア集めの趣味あるんですが、ヘルレイザーのピンヘッドの18インチモデルフィギュア、あと映画とは別に企画された新しい”魔導師たち”のフィギュア(マクファーレン・トイです)を12体所有してたりしてます。