アメリカン・ライフ/マドンナ

アメリカン・ライフ
ついでに紹介しちゃえ。
マドンナって、実はオレ凄い好きなんですよ。PV集「ベスト・ヒット・コレクション93-99」ASIN:B00005HF88 も観ましたがプロデュース・コントロールの完璧な人ですね、マドンナって。隙がないの。しかしそんなマドンナが敢えて”個人”に立ち返って作った最新アルバム"American Life"は哀切に満ちた素晴らしくエモーショナルな作品に仕上がってました。007のテーマ曲を除けばアコースティックな曲が多いのですが、マドンナのボーカルも含め、鉄片を塗したかのような金属的でざらついたエフェクトが掛けられ、ひりひりとした孤独感を感じさせる音像に仕上がっています。この音の感触が今までのどちらかと言えばゴージャスな音を出していたマドンナと対極的で、彼女の内面的転換をうかがわせるものがあります。今年の冬、精神的に凄く辛いときがあったんだけど、ずっとこれ聴いてたな。
特に”INTERVENTION"というアコースティックな曲には打ちのめされたなあ。「さあ、新しい一日が始まる、この夢から覚めるときが来た」という痛切な歌詞。あの頃は心底ドン詰まってて、夢から覚めたかったよ、ホント。このはてなの日記を始めたのも、実はそんな中の悪あがきのひとつだった訳なんですが。だから、オレのはてなの最初って結構荒んでるんだよね。まあ、結果的に、やっといてよかったかなあ、と思ってます。