目覚めた時、私は肌寒い職場にいた

という訳で仕事始めである。
ところでオレは年始の職場で顔を合わせる部下同僚上司にいちいち「あけましておめでとうございますほんねんもよろしくおねがいいたします」とやるのが面倒くさくてしょうがない。
しかも言いたくない所を無理無理言ってるのでこの挨拶をしようとすると「あ、ま、おめとおざます、ほんねんおしくねいあす」などとカミカミのグダグダ状態で言ってしまう羽目になり非常にバツの悪いことになってしまうのである。だからオレは「こんな挨拶は嫌だ!」とここで主張したいわけなのである。
いやオレは別に「挨拶なんかどうでもええんじゃあッ!ふぁっきゅーあすほおおおおおおおッ!!」などと映画『ドゥームズデイ』に出てくるモヒカン頭のアナーキーな人みたいなこと言いたいのではない。
だいたいなあ!新年の挨拶って、文言がナゲエんだよおおッ!「あけましておめでとうございますほんねんもよろしくおねがいいたします」って、ジュゲムジュゲムじゃねええんだっつーーんだよおおッ!!ふぁっきゅーあすほおおおおおおおッ!!
いかんやっぱりモヒカン頭のアナーキーな人みたいになってしまった…。ゼイゼイハァハァ…。
例えば普段の挨拶なら「おはようございます」であれば「ざーっす」、「お疲れ様でした」であれば「つぁれーっす」で済むのである。それぞれの言葉に適切な省略形が存在するのだ。IT関係の人用に言い換えるならリソース節約の為の圧縮技術だと捉えてもらってもいい。何のリソースを節約しているのかは謎であるが、モヒカンの人的に言うならば「ぐじゃぐじゃ言ってんのがタリィーーーんだよッ!」となるかもしれない(意外とモヒカンの人が気に入っているオレガイル)。
というわけでここはこの新年の挨拶の省略形を考察してみる必要があると思われるのである。しかし考察の前に、実は正月挨拶の省略形は既に存在していることをここで述べておかなくてはならない。そうそれは、あの「アケオメコトヨロ!」である。ただ、この省略形はちょっと軽すぎる、とオレは思うわけなのである。同僚や目下の者ならまだしも、こんなのを上司にやろうものなら「なんだねチミその態度は?ん?ん?」などといらぬ悶着を起こすこと必至である。
しかもオレの職場はガチガチにガテン系のゲンバなので身長180センチ体重120キロのオレの上司にこんなことを言おうものなら、片手で頭をムンズと掴まれそのまま持ち上げられて「眼をくりぬき耳をひきちぎり鼻をそぎ歯を一本一本ひき抜き…(以下略)*1」などと脅かされ脱糞放尿するような事態になるであろうことは火を見るよりも明らかである。オレはこんなことに命を賭ける気はないのである。だからこそオレのようなやる気の無い社会人でも通用するような新年の挨拶をここで考えたい、と思うわけなのである。
でだ。考えたのは「ざーっす」「つぁれーっす」の如き省略形である。それは「あけましゃーっす・ねんもよろーっす」である。ダラダラと書いた割には何のひねりも無い平凡さであるがこの程度がオレの限界である。
…つ、つまんなくて悪かったな!
……。
ふぁっきゅーあすほおおおおおおおッ!!

*1:詳細は禍津ヒノワさんのWebサイト「拷問ポルノとケロイドの両面宿儺」のTOP絵参照の事