090909

あろうことか今日はなんとこのオレ様のお誕生日なのである。2009年9月9日、キューキューキュ〜〜でありまさに汲々として一生を過ごすこのオレ様の生き方そのもののような誕生日なのである。さらには前後不覚孤立無援四面楚歌に追いやられ「キュキュキュ〜〜ッ!」と喉を絞るかのような断末魔を発している様を言い表している誕生日とも言えるだろう。このようにオレの誕生日というのは宿痾の如き血塗られた十字架を背負った誕生日だという事が出来るのである。
ああなんという不幸の星の元に生まれたのであろうか。このオレ様にはユメもチボーもないというのか。物心ついたときよりそのような絶望と孤独に苛まれながらそれでも前を向いて歩いてきたオレである。ただ向かう方向を間違えてしまい茨の道や休火山の火口やし尿処理施設の浄化槽の中などを歩いてきてしまったのは不覚であった。
そんなこともありつつもこのオレはこうして大きくなったのである。只今身長300メートル体重5万トン態度のデカさは無限大といった有様である。時として口からは火を吐き目からは破壊光線を出し足からは悪臭を漂わせる大怪獣の如き恐怖の大王として成長したのである。ただし肝っ玉はミジンコ並みであり人間性はゾウリムシ程度ではあるが。
言い遅れたが今年で47歳になるオレである。四捨五入で50である。「齢幾つですか?」と訊かれたら「約半世紀」と答えられるという役得ありである。これが100だと1世紀になり、エヴァンゲリオンは新世紀なのである。
まあしかし幾つになろうと誕生日というのはそれほど悪くない。理由をつけて飲み食いできるからだ。そして「誕生日だ!誕生日なんだ!」と連呼することにより日頃は卑小な存在でしかない自分を大きくアピールし矮小な自意識を満足させることができるからである。齢を取ると体や頭は弱まっていくけれども、体力と知性が貧弱だったのは昔からの話である。
そうしてこんな誕生日の話を日記に書くのももう6度目だ。足掛け6年やってきた日記であるが、こんなにやってるとは思わなかったし、6年前オレは6年後のオレがこんなふうにしているとは想像もできなかっただろう。やっぱ身長300メートルは有り得ませんもんねえ。総じて言うなら取り合えず今のオレはまあまあ悪くない、といった毎日だ。控えめに表現するなら絶好調、ちょっと増長するなら幸せ一人占めといった按配である。一人占めであるから他の方に幸せが回る事はこれっぽっちも無いのでその辺なにぶんにも容赦していただきたいのである。
しかしこんな素敵な日々を送れるのもネットで出会った様々な方のお陰である。井の中の蛙、泥水の中のぼうふら、足指の間の水虫の如き了見の狭い自分に世界のありさまと社会の道理と人として生きる道を示してくれたのがそんなネットの中の様々な方達だった。重ね重ね感謝の意を表したい。なんか上から目線のような書き方してますが感謝してるんですよ。ホントだよ。ホントだってば。
とまあ例によって幾つになっても胡乱な文章で読むものの神経を逆撫でする無礼極まりないオレでありますが、よかったら今後もこの日記をご愛顧下さいますようお願い致します。いつもありがとう。これからもよろしく。