最近聴いたCD / Basic Channel系をあれこれ

■Basic Reshape-EP / Basic Channel

《試聴:iTunes》

■Lyot (Remix)-EP / Basic Channel

《試聴:iTunes》

■Quadrant Dub-EP / Basic Channel

《試聴:iTunes》
実を言うとBASIC CHANNELはアルバムを何枚か聴いていた程度で、ゴリゴリとミニマル展開する音は特徴的だとは思っていたのだけれども、なぜこれだけ絶賛されるのかよく分からなかったのだ。それがつい最近iTMSで彼らのシングル数枚を発見し聴いてみたら、今まで抱いていたイメージが全く間違っていた事が分かった。シングルはどれも1曲10分〜20分余りあるロングプレイの曲が2曲づつ収められており、それだけでも1つのミニアルバムに匹敵するボリュームで、そして収められた曲はまさに「ミニマルダブ」と呼ぶべき同じフレーズがそれこそ数10分延々繰り返されるダブテクノなのである。ダブ・ミュージックの持つ重いベース音と深いディレイを長時間反復することで、さらに深い陶酔と覚醒を促す音空間を完成させているのだ。その感触は冷ややかでほんのりと薄暗く、ダンスミュージックの持つアッパーな興奮とはまた違う酩酊感をもたらす。iTMSは1曲150円なのでシングル4枚分集めても1200円で2時間以上の音体験ができるというコストパフォーマンスの高さもある。ここで紹介した以外にもまだ彼らのシングルはあるのでお好みでセレクトしてみるといいと思う。

■W/ the Artists / Rhythm & Sound

W/the Artists

W/the Artists

《試聴》

■See Mi Yah / Rhythm & Sound

See Mi Yah

See Mi Yah

《試聴》

■See Mi Yah Remixes / Rhythm & Sound

See Mi Yah Remixes (Rmxs)

See Mi Yah Remixes (Rmxs)

《試聴》
Basic ChannelのMark ErnestusとMoritz von Oswaldはその後Basic Channelでの活動を停止しRhythm & Soundというユニット名で活動を始める。このRhythm & Soundも存在は以前から知っていたのだが、ちゃんと聴くのは今回初めてだったりする。音的にはBasic Channelのミニマルダブをよりジャマイカン・ダブに近づけたものとなっている。アルバム「W/ the Artists」はRhythm & Soundのミニマルダブなオケをバックに数々のジャマイカン・レゲエ・シンガーが歌を競うもの。アルバム「See Mi Yah」はダンスホールスタイルになっており、オリジナル曲の様々なヴァージョンにこれもまた様々なレゲエ・ヴォーカリストの歌が絡んでゆく。しかし基本はやはりBasic Channel譲りのクールで覚醒的なミニマルダブなのだ。「See Mi Yah Remixes」はタイトル通りそのリミックスアルバムになるが、こちらもFrancois KCarl CraigRicardo Villalobosら豪華DJ陣により新たな音として生まれ変わっている。