オレとサイエンス・フィクション!(全5回・その2)

SF映画だった!

子供の頃は外国映画といえばTVの洋画劇場でしたね。SF映画もたまにやっていましたが、やはり忘れられないのは『猿の惑星』でしょうか。たいがいTV洋画劇場が始まる夜9時台というのは子供の寝る時間で、子供のオレはその時も布団に入っていたんですが、オレの親が「なんだか面白そうな映画をやるぞ」と言って起こしてくれたんですよ。そして始まった『猿の惑星』は、それまで自分が観たことのある特撮映画のイメージを遥かに超えた恐るべき映画でした。今でこそラストのアレは一般常識みたいなものですが、何も知らずに始めてみた時のショックは相当なものでしたよ。続編の『続・猿の惑星』も血の気が引くようなラストで大好きでしたねー。
以前日記に書いたことのある『人喰いアメーバの恐怖』もかなりインパクトの強い映画で、「本当にあんな怪物が現れたらどうしよう…」と、子供心に怯えながら毎日を過ごしていた覚えがあります。それ以外ではレイ・ハリーハウゼンの『アルゴ探検隊の大冒険』や『シンドバッド七回目の冒険』あたりも好きだったなあ。
そういった映画作品よりも親しみ深かったのは海外のSFTVドラマシリーズです。特に好きだったのは『謎の円盤U.F.O.』ですね。迎撃機や宇宙シャトルなど未来的なデザインのマシーン、どこかクールな登場人物にはかなり惹かれました。プラモデルなんかも買って作ってましたよ。もう一つは『宇宙大作戦』でしたね。今は『スタートレック』シリーズと言ったほうが分かりやすいかもしれません。
ちょっと古いのだと『宇宙家族ロビンソン』や『タイムトンネル』なんてTVシリーズを観ていました。この頃何故か駄菓子屋にこれらSFドラマのブロマイドが売っていて、よく買っていたのを覚えています。勿論『サンダーバード』や『キャプテン・スカーレット』、『ジョー90』などのパペットムービーもお気に入りでした。ただ『インベーダー』や『アウターリミッツ』あたりまで行くとオレがまだ小さすぎて多分観ていないと思うなあ。

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宇宙大作戦 DVDコンプリート・シーズン 1 <コレクターズ・ボックス>

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サンダーバード コンプリートボックス PARTI [DVD]

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■早川だった!

本格的に子供向けでないSF小説を読み始めたのは多分小学校高学年の頃、最初に読んだSF小説C・L・ムーアの『大宇宙の魔女』だったのではないかと思います。なぜこの作品だったかというと、表紙が松本零士だったから、というだけの理由でした。あの頃は松本零士の結構なファンだったんですよ。同じ頃フランク・ハーバードの『デューン砂の惑星』が石森章太郎の表紙で出ていて、1巻だけ買いましたが結局積読、全巻読破したのはD・リンチが映画化した時でしたね。
それとマイケル・クライトンの『アンドロメダ病原体』。これが当時映画化されていて、そのポスターのイメージにとても心がざわめき読んでみました。バイオハザードレベルの克明な描き方がリアルでとても面白く読みました。SFマガジンを買い始めたのは中学2年生頃からだったと記憶しています。ひどいもので、当時一般には”SF”なんてものがあんまり知られていなくて、”SFマガジン”を買いに行ったら書店のオバチャンに「これは子供が読んじゃいけない本よ!」と怒られた事があります。”SM”マガジンと間違われたんですね。冗談のようですが本当の話です。
他にSF単行本では当時話題になっていた『日本沈没』の小松左京の本を読んでみることにしたんです(といいつつ『日本沈没』は結局読んでいません)。その作品は『復活の日』でした。

大宇宙の魔女―ノースウェスト・スミス (ハヤカワ文庫 SF 36)

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アンドロメダ病原体 (ハヤカワ文庫 SF (208))

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(つづく)