明け方に目が覚めてしまったので取りあえずビールを飲み、そしておもむろにゲーム、さらにメッチャ辛い朝食をとる。”朝寝朝酒朝湯”で身上潰した人がいるらしいが、オレの場合”朝酒朝ゲーム朝劇辛”といったところであろうか。文字通り刺激的な朝ということが出来よう。真の男は一般常識になど囚われず、ワイルドに生きることを身の上とするのである。こんなオレ様を今日から無頼派と呼んでいただきたい。
酔っ払ってばかりもいられないので、極限まで濃くした無頼かつ苦いコーヒーをたっぷり飲んで、この日はまず土曜日もやってる郵便局へ。ボーナスが出たから仕送りするんである。無頼派とはいえ親孝行もするという健気な一面もあるオレ様である。
その足で有楽町へ行きこの日も映画。映画を観ている最中、隣の席の若いニーチャンがやたら鼻をかんでいる。しかも、鼻をかむ為のちり紙を取り出すときに、いちいち「ブチッ」という何かを千切っている音がするではないか。何だ?と思って横目で見ると、なんとそのニーチャン、トイレットペーパーのロールを持っていて、それを千切りながら鼻をかんでいたのだ!おいおい君はトイレットペーパーを常に携帯しているのかね!?出掛ける時は忘れずに、なのかね!?無頼派としてブイブイ言わせているはずのこのオレも流石にたじたじである。
映画が終わって秋葉原へ。秋葉原にあるヘッドホン専門店へ、以前そこで買ったヘッドホンの修理を出しに行ったのだ。実は秋葉原は久しぶりだったんだが、特に買い物もせずにそのままアパートに帰る。そしてちょっと仮眠してから髪を切りに行く。無頼派のオレはいつものように七三である。昨今のワカモノのようなナンパなスダレヘアーなんかしてられっか!なのである。
終わってからイトーヨーカドーへ。無頼派は基本的に庶民なのである。そして食品売り場で値引き商品を血眼になって探して夕飯の食材とする。無頼派だが節約もするんである。無頼派もなにかと大変なのである。無頼派はつらいよ、といったところであろう。テヘッ(はあと)(←こればっかし)。