去る5月に急逝した三浦健太郎のメモリアル特集号。三浦の描いた『ベルセルク』最後の原稿が掲載されている。実は『ベルセルク』は単行本でしか読んだことがなく、雑誌の判型で読むのは初めてなのだが、この判型ですら息苦しくるほどの書き込みがなされており、改めて驚愕した。「なんでこの大きさコマに登場人物が10人も描かれているの?」と思う場面ばかり。いやこれは魂削るわ……。凄い、と思うのと同時に「ここまで描かなければならなかったのか」とすら思えてしまった。しかも今回の話、とんでもないところで終わっている……。三浦はここからいったいどうするつもりだったのだろう。このメモリアル号には付録として親交の深かった漫画家による特別寄稿小冊子「Messages to KENTAROU MIURA」、さらに『ベルセルク』名場面ポスターが附けられていて、ファン必携だろう。オレは三浦の個人的側面はあまり知らなかったのだが、小冊子からは生前の彼の人となりが伺え、いかに彼が愛され尊敬されていた人物だったのかを知ることになった。それにしても『ベルセルク』はこれからどうするのだろう。12月に発売される第41巻で本当に終わってしまうのだろうか。しかし今回の第364話で未完の終了だとしても、十分余韻のある終わり方だったのかもしれない。三浦の魂に安らぎあれ。