最近聴いたCD / Fabricものを中心にRobert HoodやMoritz Von Oswald Trioなどを

■Fabric 47 / Jay Haze

Fabric 47

Fabric 47

このJay Hazeはベルリン在住のプロデューサー/リミキサーであり、自身もレーベルContexterriorを運営しているらしい。特に予備知識もなく聴いてみたのだが、なんとその音はあのヘンリック・シュワルツを思わせる、ジャズ、ソウル、レゲエ、テクノなどのフレーバーを持つクラブ・トラックスをミックスしたジャンル横断的なディープ・ハウス。特にピアノを中心とした生音の響きが美しい。ヘンリック・シュワルツほどのミックスの切れは無いにしても、聴かせるアルバムに仕上がっている。 試聴

■Fabric 46 / Claude VonStroke

Fabric 46

Fabric 46

Claude VonStrokeは詳しい経歴などは分からないのだが、サンフランシスコで活躍しdirtybird/mothershipのレーベル・オーナーも務めるプロデューサー/DJらしい。音的にはブリーピーなテック・ファンクといった雰囲気だが、前半やんちゃなエレクトリック・ファンクで攻めながら後半に行くにつれてどんどんドラマチックに盛り上がってくる構成はなかなかのもの。 試聴

■Fabriclive 46 / LTJ BUKEM

Fabriclive 46

Fabriclive 46

遂にFabricliveにドラムンベース界のパイオニアLTJ BUKEMが抜擢。LTJ BUKEMといえば美しいメロディで酔わせるアートコアなドラムンベースを聴かせるDJだが、今回のセットもその基本は変わらず、新たな発見は無いにしても、昔から聴いていたファンとしては安心感のある構成となっている。 試聴

■Minimal Nation / Robert Hood

MINIMAL NATION (SPECIAL EDITION)(直輸入盤・帯・ライナー付き)

MINIMAL NATION (SPECIAL EDITION)(直輸入盤・帯・ライナー付き)

カ…カテエ…!溶岩石のように凝り固まった元UR、Robert Hoodハードミニマル音!1994年リリース作品のリマスター再発だということだが、無骨でぶっとくて真っ黒いその音は今聴いても十分刺激的、漢気溢れるデトロイトハードミニマルを展開している。変に弄くらずストレートなサウンドとプリミティブなリズムがいい。この頃の音はまじりっけがなくて本当に素晴らしいな…とか言ったら懐古主義者と言われてしまうか。 試聴

■Tema5 / Raiders Of The Lost ARP

テマ・ファイブ

テマ・ファイブ

イタリアのテクノ・アーティストMario PierroのソロプロジェクトRaiders Of The Lost ARPのニュー・アルバム。Galaxy 2 GalaxyDJ S2(Los Hermanos)のリミックスが収録されているということで聴いてみたのだけれども、エモーショナルで美しいメロディは確かにデトロイト・テクノを髣髴させるものがあるけれど、全体的に線が細いというかリズムの構成や重さがいま一つ足りないような気がするな。 試聴

■Vertical Ascent / Moritz Von Oswald Trio

Vertical Ascent

Vertical Ascent

ベーシック・チャンネルのMoritz von Oswaldが自身のユニットを率いてファースト・アルバムを完成。これが意外とパーカッシブな作りだった。全4曲、メタリック・パーカッションが鳴り響く鬱蒼としたテクノ・チューンと、ベーシック・チャンネル譲りの空間処理をほどこした重くゆったりしたベルリン・ミニマル・ダブを聴く事が出来る。 試聴