だって根がデブだから。

ポジティブ・シンキングという言葉があって、それは結構なことじゃないですか、おやりなさい、などと人には言い、自分も割りとポジティブな方なんではないかと思っていたが、よくよく考えるにオレの場合ポジティブに考えるとかいう以前に何も考えてないことに気が付いたのである。プラス思考とかマイナス思考とかではなくゼロ思考、思考してないということなのである。
肯定的とか否定的とかいうのは批評であるが、オレの場合ただ快いか快くないか、つまり原始的な欲望のみで動いているのである。批評なんかしていないのである。言ってしまえば動物、けだもの、アニマルであり、まかり間違えば健啖家の中国人民に美味しく料理されても致し方ない四足ぶりなのである。
キング・クリムゾンというバンドの皆さんにコンフュージョン・ウィル・ビー・マイ・エピタフと歌った曲があったが、オレの場合、脊髄反射・ウィル・ビー・マイ・エピタフなのである。即ちオレの墓碑銘には「ヤツは脊髄反射だった」と刻まれるであろうと言うことである。
ただ思うが人間って自分のことを人間だと思い込みすぎているよな。理性と知性は人を人たらしめているのだろうが、その理性と知性にがんじがらめにされてしまっていては元の木阿弥屁の河童なのではないか、それってつまんなくね?と、斯様に思う訳なのである。人間考えたら負けだと思ってますから!
あとpositive thinkingではなくてpositive sinkingだというギャグも考えたが、誰かがとっくに言ってそうだから止めるのである。ちなみに「根がデブ」はNegativeとかけているが、これは江口寿史のギャグであり、つまらなくてもオレの責任ではないのである。
よきにはからえ、たまにはわらえ。