小学生の頃は図画工作が好きであった。何か暗記したりややこしい計算なんかをする必要が無い。ただグチャグチャと粘土を捏ねたり画用紙を絵の具で汚していれば時間が経ってくれた。
小学3年生の時の図画工作の時間に「飛び出す絵本」を作る授業があって、オレはこの時、その頃ガキのオレのライフワークだった愛するUFO、ネッシー、雪男、幽霊等が本から立ち上がり跳梁跋扈する空恐ろしい飛び出す絵本を作ってクラスの人気者になったのだが、この絵本の噂を聞いた近所のオバさんが、自分の親戚の子のプレゼントにこんな感じの飛び出す絵本を作ってくれ、と母伝いにオレに頼んできた。そう。小学3年生にしてポップ(アップ)アートの作品製作を依頼されたのである。受注価格は¥500。その頃の1ヶ月のお小遣いと同額である。ガキのオレは二つ返事で引き受けた。
今度は凝った。前回の作品の反省点などを踏まえ、市販の飛び出す絵本をお手本にし、出来るだけ大きなものが飛び出す事。二重三重に立ち上がる事。ギミックを取り入れ、動かす事が出来たり絵が変わったりする仕掛けを入れる事。ストーリーは前回のような「水曜スペシャル」ネタではなく、楽しげな御伽噺とする事。これらを盛り込み、一週間かけて製作された。そして完成したそれは、ガキの自分が見ても完成度の高い飛び出す絵本として出来上がっていた。完成した作品を受け取りに来たオバさんが何度もお礼を言いながら帰って行った姿をみて、オレはとても誇らしかった覚えがある。そして、それからオレはアーチストになる事を目指した…というならカッコいいオチだが、今は単なるガテン商売です、グヘヘ。
今日紹介するのはネット書店「BOOKMAN'S E-BOOK」http://www.bookmans.co.jp/index.htmlで見かけた「不思議の国のアリス」の飛び出す絵本。ううう、キュートじゃないっすか!欲しい!アマゾンでもう一度検索かけた所¥2482!お手ごろ価格かも…。物欲が…。
さらに「オズの魔法使い The Wonderful Wizard if OZ:A Commemorative Pop-Up 」の飛び出す絵本も。こちらも捨てがたい…。
作者調べました。Robert Sabudaという人で、「POP‐UP BOOKのカリスマ」なんて呼ばれているらしい。公式HPはこちら。
http://www.robertsabuda.com/
「LOVE ZAKKA」という日本の方のHPでの紹介文がとても詳しく書かれています。
http://hazuki.nobody.jp/new_zakka_sabuda.html
8月に発売される予定の新作は恐竜の飛び出す絵本!?うぎゃあっ!欲しい!(Encyclopedia Prehistorica: Dinosaurs)
それにしても日頃悪辣なことばかり書きまくってるくせにこういうファンシーなものに結構弱いオレって…。大体”シモネタ”鳥肌実の次が不思議の国のアリスかよ、どういうメンタリティーしてんだよオレは。
Alice's Adventures in Wonderland (New York Times Best Illustrated Books (Awards))
- 作者: Lewis Carroll,Robert Sabuda
- 出版社/メーカー: Little Simon
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: ハードカバー
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The Wonderful Wizard Of Oz (The Childhood of Famous Americans Series)
- 作者: L. Frank Baum,Robert Sabuda
- 出版社/メーカー: Little Simon
- 発売日: 2001/01/31
- メディア: ハードカバー
- 購入: 3人 クリック: 55回
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Encyclopedia Prehistorica Dinosaurs Pop-Up
- 作者: Robert Sabuda,Matthew Reinhart
- 出版社/メーカー: Candlewick
- 発売日: 2005/07/12
- メディア: ハードカバー
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